新型コロナ・ヴァイラス感染症(COVID-19):手洗いとマスクにどの程度の効果? | クイズで学ぶ不妊診療最前線~愛/AIなんだ

クイズで学ぶ不妊診療最前線~愛/AIなんだ

これまで着床不全やPGT-A(胚染色体解析)の問題を取り上げてきました。時代は流れ、今や人工知能が診療に取り入れられるようになってきました。この大きな変革の中で、生殖医療専門医の立場から不妊症・生殖医療全般にわたって自身悩み考えながら学習していく記録です。

出典:Ma QX et al., Potential utilities of mask-wearing and instant hand hygiene for fighting SARS-CoV-2. 

J Med Virol. 2020 Mar 31. doi: 10.1002/jmv.25805

 

手洗いとマスクによりどのぐらいの割合で新型コロナ・ヴァイラス(SARS-CoV-2)が除去できるのか?というタイトルだが、

実際には「鳥インフルエンザ・ヴァイラスをコロナに見立てて」行ったようだ。

 

・ウェット・タオル・ワイピングによる手指からのヴァイラス除去率は

1%石鹸粉98.36%、

0.05%活性塩素96.62%、

0.25%次亜塩素酸ナトリウム99.98%。

 

・マスクによる飛沫(エアロゾル)除去効果は、

N95 (0.3µmの粒子を95%以上吸着できるマスク)99.98%、

医療用マスク97.14%、

手製マスク(キッチン・ペイパー4層+布1層重ね)95.15%。

 

いずれも高いブロック率が示されている。

 

繰り返すがSARS-CoV-2を使った研究ではない。

ご参考までに。