うたう~♪ 小野寺史宜著 | 青空にTシャツ、片手にビール時々鉛筆

青空にTシャツ、片手にビール時々鉛筆

少し暇な時間が出来たので、何の脈略もない部屋になりそうですが、童心に返って絵日記風に始めてみます

 

マイクギターうたうギタードラム
小野寺史宜

ブロ友さんの読感で

先月、小野寺さんの新刊、感動の青春譚

うたう』が出版されたことを知りました

 

バンド仲間の物語カラオケとのことを知り

学生時代の音楽仲間に思いを馳せ

本屋へ直行

 

小野寺史宜さんの作品は3冊目

「まち」「ひと」もブロ友さんのご紹介で

一昨年の暮に読まさせて頂きました

小野寺さんの作品は

人や街の繋がりを描いた心温まる作風が魅力

 

今回も街の様子が出てきますが

いつもより頻度が多く東京のいたるところの

鉄道路線が頻繁に出てきて

東京をあまり知らないのでちょっと??

知っている人にとっては

より面白く親しんで読めたでしょうね

 

そして今回の物語は後にバンドで

ヴォーカルを担当する絹枝が中学の時

母親から一緒に「うたう」ことを誘われる

 

湧き出てくるものがある。それがうた。

みたいなことをお母さんが言った。

 

何それ、とわたしは密かに思った

 

これが最初の1~3行めのフレーズ

 

母親のコーラスグループに入ることを

絹枝が断るところから物語は始まります

 

「うたう」ことを拒否した彼女だったのに

 

母を傷つけたことを引きずりながらも

高校ではバンドのヴォーカルを担当し


大学でもカニザノビーというグループの
ヴォーカルを担当する

 

その辺りのカラクリは読み進むうちに

徐々にわかってくるのですが

小野寺さんのこの構成に感心させられます

 

目次にはバンドメンバーごとのタイトル

バンド「カニザノビー」の4人の仲間

伊勢航治郎 Guitar(ギター)

堀岡知哉 Base(ベース)

永田正道 Drum(ドラム)

古井絹枝 Vocal(ヴォーカル)

 

ひとりひとりの物語が仲間と絡み

未来へと織りなしていく青春譚でした

 

目次の右側はおそらく辞書の写しでは?

広辞苑等の中型辞書クラスかな?

うちの小型国語辞典2冊には「うたう」は

1と4の意味しか載ってませんでした💦

 

バンド名『カニザノビー』の由来が

解らずなかなか馴染めませんでしたが

メンバーの二人が「蟹座生まれのB型」

納得のネーミングでした(笑)

ネタバレスイマセン

 

カニザノビーは大学卒業と同時に解散

そこからの彼らそれぞれの物語が始まります

もちろん恋バナもあります

 

伊勢航治郎 Guitar(ギター)

プロを諦められずそれでもダラダラと

彼女に頼ろうとするムカつく野郎

それでもギターテクニックの器用さを

他に生かしてと新たな道へと歩き出す

 

堀岡知哉 Base(ベース)

小野寺小説に必ず出演してくるいい人

結婚した彼女は幸せ者💛だろうな

 

永田正道 Drum(ドラム)

父が越えることが出来なかったハードル

行政書士の資格にバイトをしながら挑む

頭のいい頼れる詩人

 

古井絹枝 Vocal(ヴォーカル)

そして、物語を締めくくるのは

母親に歌うことを拒絶し

そのことで母を傷つけたと悩み続け

母が自分を産んだ年27歳になった絹枝

 

カニザノビーでは色んなことがあったけど

またみんなで集まってみんなで歌いたい

バンドじゃなくて母たちのようにコーラス

 

バンド仲間とのラインは繋がっていた


新たな一歩を踏み出す絹枝
「お母さん、見ていてね、わたしたち」

うたう

絹枝の歌いたい思いが溢れ出す

 

勝手な想像の世界が広がる

いつか昔の仲間だった

「カニザノビー」のファミリーが集まって

オリジナル曲をコーラスで

歌えればいいだろうな〜と

 

それは我々仲間にも置き換えたい

集まって笑って歌いたい

そんな思いに駆られる読感でした

 

カニザノビーに歌ってほしい春の曲

久し振りに歌ってみた春の曲

 

吉田拓郎さんの

「春風が吹いていたら」「春を待つ手紙」

に続く春の曲第3段は♪

LP「ぷらいべえと」でセルフカバーした

♪「春になれば」♪

作詞喜多条忠 作曲・唄31歳の吉田拓郎

 

♪誰からも傷つけられたくなくて

ギターばかり弾いてた夜がある~

お前を傷つけたくなくて

気付かぬふりで微笑んでた夜がある

お前がいなくなってからも

春になればポピイの花を買っちまう

淋しさが心の扉を叩くまで

人はそれまでの倖せに気付かないんだね

 

ポピイは和名ひなげしで

歴としたケシ科ケシ属

ケシを安全な園芸に改良したのがポピイ


六甲山には「青いけし」栽培されてます

青いケシは気温が高い所ではダメ

それこそ春になれば六甲山に行ってみます

万博記念公園のポピーまつりにも

春になればいってみたいですね


懐かしい音楽仲間の顔

仲間との思い出、歌った唄、恋バナ

自分たちの話を重ねつつ読み進みました


うたう」いい本をご紹介頂き感謝でした

 

 

プロを夢見ていた20代の若者だった

大学卒業という人生の岐路に立ち

その時の立ち位置と結婚を含めた未来に

仲間はそれぞれに折り合いをつけ

就職し社会へと漕ぎ出し家族を守り

少しづつ仲間とも

音楽とも離れていったのでした

 

我々にも小説にはならない物語がありました

 

それでも歌への思いは同じだと思います

また集まって歌いたい♪

 

あの頃を振り返てみるのもいい

学生時代に作った古い唄を

懐かしくうたうのもいいだろう

 

歳を重ねた今だからこそ

生きている思いをうたうのもいい♪

 

理由は何でもいい

とにかく、みんなで集まってうたう

 

ギターピックは拓郎さん73歳の時

横浜でのラストコンサートで購入

あれから4年経ちました

 

来月は4年振りにコンサート行ってきます

中島みゆきコンサート「歌会VOL.1」

 

 歌っていいですね

人生に歌あり


お付き合い頂きありがとうございました