「わ、すご…なんか、キャンディの包みが並んでるみたい」
口の悪い女友達が、私の下着の抽斗の中を覗いて笑った。
そのときは彼女を小突いて、チェストを音高く閉めて、それで終わりだったんだけど。
小さく畳まれて整列したとりどりの下着は確かに、ショッピングモールにあるチョコやキャンディの詰め放題に見えなくもない…かも。
あとで一人しみじみと眺めて、妙に納得してしまった。
あなたと逢う日、
着ける下着を選んでいたら、ふいにその言葉を思い出した。
「キャンディの包み」
これが包み、なのだとしたら、
キャンディは、
あなたの舌に、転がされて、溶ける…
膝が崩れた。
彼女に話したらきっと笑うな。