Bravo Gustavo ! | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。


グスターボ・ドゥダメル。

百聞一見、とはまさにこのこと。

想像していたよりも小柄な印象の、きらきらと瞳輝く爽やかな青年が現れたときは、え、この人がそうなの?と目を疑いました。




演奏はさらにいい意味で裏切られました。

ノリノリで情熱的なタクトさばき、とメディアで半ば面白おかしく喧伝されていたけど、
実際の演奏は非常に緻密で細やか。

テレビの映像からイメージしていた音とあまりにも違っていたので、初め1分間くらい脳がついて行けてなかったとをここに白状します。

確かに全身で指揮を振る…しかしその動きは豪快というより優雅で、「ノリ」などという場当たり的な要素は皆無の、隅々まで神経の行き届いたパフォーマンスでした。

全身で動くのは小柄さを補うための、必然の結果だったのでは?

肩や膝の関節がおそろしく柔軟で(肩だけで振る瞬間もあった気がする)、踊るような動きのさなかにも指先まで緊張感を維持して細かなオーダーを発する、この人ならではの技術なのだと感じました。




演目は2曲。
楽団委嘱曲の「シティ・ノアール」、
そして「新世界より」。
音楽の内容を描写することはとても無理なので謹んで辞退。




もともと、この人の大ファンだった娘について行っただけの自分。

もちろん「新世界より」は好きな曲でしたし、ドゥダメルの存在は所さんの番組で見知っていて、それなりに興味はありましたが。




生の音に包まれる圧倒的な幸福感…

間違いなく自分の人生で聴く最も美しい「新世界より」。

体が震え涙が流れ挙動不審になりながら、こんな演奏を、自分は生い先あと何回聴けるんだろうという無常感に襲われました。

妙な表現だなぁ。

とにかく自分の中が大きく揺さぶられる、貴重な経験でした。

かあちゃんを連れ出してくれてありがとう娘。











久しぶりの日記形式ブログとなりました。

この体験を創作にまで抽象化する力がなかったため、中途半端な散文のままお目にかけること、どうかお許しください。
新鮮なうちに書き留めたかったので。

明日からまた頑張ります。





sgt