こちらの記事の続きです。
まずこの問題は、いわゆる「平方根」の問題です。
平方根とは
平方(2乗)の根(もと)ですから、
「2乗する前のもとの数」
という意味になります。
「9の平方根」だったら、
+3と-3の2つが答えになるわけです。
そして√(ルート)は、
「正の平方根」という意味です。
「正」ですから、ルート9は、
「3」だけになるわけです。
ところが前回のブログ記事に書いた子は、
こういった定義や言葉の意味を
理解しようとせず、
「答えを求めること」
だけを考えています。
もちろんそれでも一応答えは
求められるようになるかもしれません。
ただ、「√9」と言われたときは±をつけず、
「9の平方根」と言われたときは±をつけると
丸暗記しているだけなので、
応用が全くきかないのです。
こういう子は
100種類の問題があったら100種類、
1000種類の問題があったら1000種類の
解き方を覚えているだけです。
小学生のうちはそれでも
なんとかなるかもしれませんが、
中学生、高校生と上がっていくと
いずれ対応できなくなるのは
目に見えています。
「数学が苦手な子」はこうやって生まれるのです。
ですから数学が苦手な人は
演習量を増やす前に、
「なぜそうなるのか」
「新しく出てきた言葉の定義は何なのか」
をしっかりと理解するようにするべきです。
もちろん平方根以外の単元についても同様です。
例えば中学1年生の「文字と式」で、
3x+2x=5xの2乗
なんて計算してしまう子がいるんですね。
これも理屈がわかっていないからこそ
起こる間違いです。
3xはx×3、つまりxが3個あるということです。
同様に、2xはxが2個あるということです。
つまり3x+2Xという式は、
「x3個とx2個を合わせたら、
xはいくつになりますか?」
という問題なのです。
答えは言うまでもありませんね。
xは5個、つまりx×5=5xが
答えになります。
このように単純な計算問題であっても、
理屈を考えながら解き方を
マスターしていくようにしましょう。
それを続けていけば、
数学を得意教科にできるかもしれませんよ。