こちらの記事の続きです。

 
 
そもそも「文武両道」は、
 
なぜ理想とされるのでしょうか。
 
私の考える答えはこうです。
 
 
中学生や高校生にとって一番大事なのは、
 
英語や数学などの
 
いわゆる「文」です。
 
ただ、勉強だけやっていれば
 
良いのかというと、
 
そうではありません。
 
 
スポーツをやれば
 
健康で丈夫な身体をつくることに
 
つながりますし、
 
音楽や美術を嗜むことは
 
自分の人生を豊かにするでしょう。
 
 
また、生徒会活動やボランティア、
 
学外のサークルなどに参加しても
 
得られることはたくさんあります。
 
趣味を追究するのも良いでしょう。
 
そういった「勉強」以外の
 
様々な活動をひっくるめたものが
 
「武」なのだと思います。
 
 
つまり、
 
「学生の本分は勉強です。
 
 まずはしっかり勉強をしましょう。
 
 ただ、それだけでは不十分です。
 
 勉強以外の色々なことにも
 
 チャレンジして、
 
 バランスの取れた人間を目指しましょう」
 
というのが、本来の「文武両道」の
 
趣旨なのではないでしょうか。
 
 
そうだとしたら、
 
「勉強と部活動だけに集中すること」は、
 
むしろ「文武両道」ではないのです。
 
もちろん本気でやることによって
 
得られるものもありますから、
 
一生懸命やるのは構いません。
 
 
ただ、休みなしで夜遅くまで
 
部活動をやり続けたりしたら、
 
バランスの取れた学生生活は
 
送れないでしょう。
 
活動時間を決め、休みも確保して、
 
その中で効率よく練習できるよう
 
工夫するべきです。
 
 
そして空いた時間で、
 
様々なことにチャレンジするのが
 
良いでしょう。
 
それが現代風の
 
「文武両道」だと思います。