こちらの記事の続きです。
学習塾をとりまく環境が
厳しくなってきているのは、
「少子化」だけが原因ではありません。
「人件費の上昇圧力」も影響しています。
私が塾で仕事を始めた30年ほど前の
宮城県の最低時給は500円台でした。
コンビニとか飲食店のアルバイトだと、
500円台が普通だったのです。
それに対して学習塾の時給は、
個別指導でも1000円以上が普通でした。
つまり学習塾のアルバイトは、
かなり高時給だったのです。
ところが、今の最低時給は883円ですので、
コンビニや飲食店でも
900~1000円ぐらいが普通です。
中には1200~1300円ぐらい
出してくれるところも
珍しくなくなりました。
それに対して塾はどうかというと、
未だに30年前と時給がほとんど変わりません。
個別指導塾の場合だと、
1100~1300円ぐらいのところが
多いのではないでしょうか。
ですから学習塾のアルバイトは、
もう高時給というイメージではないのです。
今のままだと
良い講師を確保していくのは難しくなるでしょう。
もちろん時給を大幅に上げれば、
話は違ってきますが、
少子化が進み、
生徒が集まらなくなっていく中で、
時給アップに踏み切れる塾は
それほど多くはないでしょう。
もう完全に八方ふさがりの
状態なのです。
次回に続く