今日はまず、とあるグラフについて
書きたいと思います。
このグラフです。
タイトルを見れば、
何のグラフなのかは
一目瞭然でしょう。
今年度の宮城県の
学年別の生徒・児童数です。
昨年度のデータを基にしていますので、
小1はありません。
また、転居等で少し数字が
変わっているところもあると思いますが、
その点はご容赦ください。
目につくのは、
全体的に減少傾向が続くことでしょう。
現小5だけ落ち込みが大きくて、
逆に小4は少し盛り返していますが、
これは東日本大震災の影響だと思われます。
その箇所を除けば、
毎年約200人ずつ
子供の数は減り続けています。
「少子化が続いているんだから、
何をいまさら……」
と思われた方が
いらっしゃるかもしれません。
確かにそれはそうですが、
実はこの2年間は一時的に
中3生の数が増えていました。
今までは、「少子化」と言っても、
「増えたり減ったりしながら、
長期的に減少していく」
イメージだったのです。
ところが来年からは、
「ほぼ一直線に減り続けていく」時代が
はじまることになります。
学習塾にとっては
完全に冬の時代ですね。
おそらく公立高校の志願倍率は
どんどん下がっていくでしょう。
それで定員割れの高校が増えれば、
「勉強なんかしなくても
公立高校は誰でも入れる」
というイメージが広がります。
ですから、わざわざ塾に行ってまで
勉強しようとする子は
減っていくと思います。
また、このグラフには関係ありませんが、
今は私立高校無償化の影響もあって、
最初から私立高校を
目指す子も増えています。
この動きもまた、
塾離れを加速させるでしょう。
子どもを取り巻く環境を考えた場合、
塾にとって明るい話はほとんどないのです。
次回に続く