来年度から公立高校入試の仕組みが変わります。
基本的には「一般入試一本勝負」に近い形で、
「前期選抜がなくなって後期選抜だけになる」
と考えてもそれほど大きな違いはありません。
ただ、一部の生徒にとっては、
大きな違いが出てくる可能性があります。例えば、
「一時的に極端に悪い評定を取ってしまったが、仙台二高を目指したい」
という生徒にとっては、追い風になる可能性があります。
まず共通選抜ですが、これは今の後期選抜とほぼ同じです。
こちらを見れば分かる通り
評定と学力検査のバランスが取れている人が有利で、
評定が悪い人は圧倒的に不利です。
倍率によっては「学力試験で満点を取っても不合格」
になってしまう可能性があります。
ただ、仙台二高の場合は、共通選抜→特色選抜の順に
選抜を行います。
つまり合格ラインぎりぎりの生徒は、
特色選抜で合否を決めるわけです。
ここにチャンスがあります。
特色選抜は相関図を使う共通選抜と違って、
単純な加点方式です。
例えば、中学1年生のときに
何らかの事情があり、
英語で「1」を取ってしまったとします。
ところが、そうだとしても
「5」の生徒との差は「4」に過ぎません。
つまり学力試験で「5」の生徒よりも
5点高い点数を取れば、
計算上は逆転できるのです。
もちろん、最終的には特別活動の記録等も勘案して、
総合的に判断することになりますから、
「5点」で逆転できるとは限りません。
ただ、ちょっと希望が持てる入試制度だとは言えます。
ちなみに、特色選抜では
評定は重視されないということではありません。
オール5の生徒とオール4の生徒の調査書点の差は、
計算上39点。40点上回らなければ
逆転はできませんのでご注意を。