子どもが動かない朝に気づいた、「聞く力」 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

インストラクターの薮内ゆかりです。


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体調の悪い朝に起きた、兄妹ゲンカ

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ある日の朝。

体調がすぐれずベッドで横になっていたとき、階下から、泣き声が響きました。

小学生の兄妹です。

こんな時にケンカか…

と思いつつ、なだめに行くために重い体を起こし、階段を下りました。


登校直前、準備はできているのに、なかなか家を出ようとせず、泣きながら

「もう行く気なくした!」

と叫ぶ兄。



私は思わず、

「ほら、行きなさい。お願い、お母ちゃん体調悪いから」

と促しました。

けれど、2人は動きません。



その瞬間、ハッとしました。



私は体調が悪かったとはいえ、自分の都合を優先していたのだと。

子どもたちの耳が閉じてしまっても仕方ありません。

“これは話を聞く出番だと思い直しました。

遅刻連絡を入れて、2人の話を順番に聞くことに…。



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それぞれの“気持ち”に耳を傾ける

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兄は、前日に係の仕事ができなかったため

「早く先生に聞きに行きたかった」

と言います。

さらに、

「お母ちゃんが体調悪いから、妹を連れて行かないと」

と。



一方、妹は

「隣の席の男の子にからかわれるのがイヤで、できればギリギリに行きたかった」

と話してくれました。



お互いの思いを聞くうちに、すれ違っていただけだと分かり、自然とお互いを気遣うようになっていきました。

口調も、少しずつ落ち着いたトーンになるのがわかりました。


そして30分後、2人で仲良く遅刻登校。



私はただ、2人の話を

「そうなんだね」

と最後まで『聞く』ことをしただけでした。




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『聞く』は、解決ではなく“信頼”のスイッチ

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体調が悪くて余裕がない時ほど、

「早く」

「とにかく動いて」等

と言ってしまいがちです。



きょうだいケンカも、つい早く終わらせてほしくて、解決しようとしがちでもありますね。


でも、話を『聞く』ことで、子ども自身が自分の気持ちを整理し、どうしたいかを見つけ出します。


『聞く』とは、問題を解決することではありません。

子どもが自分の中にある答えを見つけるサポートになります。


 

無理やり行かせようとしたときは

「やっちゃった…」

と思いましたが、『聞く』ことにスイッチを入れたことで、リカバリーできたと思います。

私にとって『聞く』ことは、日常をやさしく支えるためのスパイスになっていますよ。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。




子育てコーチング協会
インストラクター 薮内ゆかり

ブログ https://ameblo.jp/yuha1129/