「パパがいい!」と泣く娘にモヤモヤ。その奥にあった本音 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

子育てコーチング協会インストラクターの薮内ゆかりです。


夫、小~中学生の3人の息子、年中の娘の6人家族です。


現在、私は看護師として、こども園で勤務しながら、インストラクターの活動をしています。


先日、園での勤務中に起きた出来事から感じた、過去のモヤモヤを思い出しました。

その話をしますね。

 

 

 

 

「パパがいい!」と泣いた娘


「ママ(パパ)がいい!」


こども園ではよく耳にする言葉です。


お子さんが小さいと、必ずと言っていいほど聞いたことがあるんじゃないでしょうか。



特に0~2歳児のクラスでは、子どもによっては泣いたり拒否されることも日常茶飯事。

担任と子どもとの愛着関係ができているからですね。




先日、2歳児の抱っこを交代したら

「〇〇しぇんしぇ(先生)がいい!」

と泣かれました。



「〇〇先生がいいよね」

と 話を聞くと、

”気持ちを分かってくれた”

と感じて、お子さんは 段々と落ち着いていきます。




そういえば、何だか同じようなことがあったな…

と昔のことを思い出しました。




以前、朝出勤する夫に

「パパがいい!」

と末娘が泣いたので、

「パパがいいね」

と共感したんです。



娘も泣き止み、落ち着いたのは早かったように感じます。

でも、そのあと、何とも言えない複雑な気持ちになったんです…。

モヤモヤ、モヤモヤ。


 

 

 

パパがいい=ママはダメという思い込み


それまで、お兄ちゃんたちからは、

「ママがいい!」

と言われ、出かける時に後ろ髪を引かれることの方が、ほとんどだったんですね。


子どもに求められている嬉しさもありました。

ママがいないとだめなんだ、という夫に対する優越感もありました。

夫より子育てしている自信はある、だから子どもたちがそう言ってもおかしくはない。



「どうだ!

 一生懸命子育てしている私は子どもに必要とされているんだ、

 いいでしょう!」



正直に言うと、夫を見下すような、そんな気持ちにも気づきます…


だからこそ娘に初めて「パパがいい」と言われて、ブーメランが返ってきた気分になりました。




「ママじゃダメってこと!?」

という心のつぶやきが一番に出てきましたね。



・「パパがいい」=「ママはダメ」と言われているような気がする。

 

 劣等感。

こんなにお世話をしているのに私は必要ないと言われているような気がする。

 悲しい。くやしい。無力感。

・夫は娘を可愛がっているだけだから、いいとこどりできていいよね。

 嫉妬心。



恥ずかしながら、子育てに関しては自分が上で、夫が下だと決めつけていました。



どちらが子どもに求められているか。



夫と自分と比べて上位にいることで、家での存在価値・居場所を得ようとしていたことに気づいて、愕然としました。


そんなことしなくても、家にいていいのにね。

 

 

 

 

 

そう捉えたのは私


「〇〇(ママ以外の人)がいい!」

〇〇には、パパ、おじいちゃんおばあちゃん、兄弟姉妹、親戚、先生などが入ります。


子どもとママ以外の人との信頼関係ができているんだと考えると、本来喜ばしいことなはず

ママじゃないと絶対ダメだというのも、現実的にはママの負担が大きくなって大変にもなりますからね。



ただ今回 ふり返ってみて

 こんなに頑張っているんだから、ママを選ぶでしょ?

 こんなに子どもに尽くしているんだから、認めてくれるよね。

と思っていることに気づきました。



私は…

「子育てを頑張っている私を認めてほしかった」んだな。


 

 

 

 

ネガティブな気持ちの手放し方


そこに気づいたらね、気持ちを手放すこともできます。

自分に対して、

「ママじゃダメって言われたように感じてショックだったね、くやしかったね」

「ママは必要ないって言われてるようで、悲しかったね」

「パパが羨ましいって思うよね」

「子育ての頑張りを認めてもらいたいよね」

こうやってその時の気持ちや欲求を自分で聴いてあげます。



モヤモヤしたことに対して、後ででもいいので振り返ってみる。

そして自分に声をかけてあげると昇華されていきますからね。

人は自分へはつい厳しくなっちゃうから、コツは親友に声をかけるようにです。




モヤモヤに気づいて言語化できたら、自分に対して愛おしく思えます。

モヤモヤは小さくなっていきます。

モヤモヤしても大丈夫って思えること、とても心強いですよ。




最後までお読み下さりありがとうございました。




子育てコーチング協会 インストラクター

 

薮内ゆかり