怒りの根っこにあったもの | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

子育てコーチング協会インストラクターの高瀬まち子です。

うちには大学3年生の娘がいます。

もう子育てという年でもないのですが、普段から会話は多く、 

そのやりとりから私自身の振り返りや気づきになることが多々あり ます。

 

 

 

  娘とのやり取り

 

 

つい最近の事です。

スプレーが壊れてしまったので、 私のスプレーボトルを貸してほしいと言ってきました。

それは、波佐見焼のとてもお気に入りのもの。

今は特に用途もないし、 ただ飾っておくよりいいかなと思い快く貸しました。

娘ならいいと思ったのです。

 

 

 

  放置されていたのを見て怒りが沸いてきた

 

 

でも、それから2週間たっても返してこない。

特に使っている様子もなく洗面台の奥の方に置かれている。

聞いてみると、使ってない。
 

その時点でちょっとイライラして、

「使わないならすぐに洗って返してほしい。」

と告げました。

すると、

「今からアルバイトだから帰ってからする」

と言います。
 

その言い方に怒りが沸いてきて

「すぐしなさいよ。

 そもそも借りてるんだから、自分から返すのが当たり前でしょう」

と怒り口調で言いました。
 

すると

「そうだけど…急に今すぐ?

 最近は使ってなかったけど、粗末には扱ってない。

 今日中に何かに使うのでなければ、せめて帰るまで待って欲しい。

 ちゃんとやるから。」

冷静にそう言うと、もう出る時間だから、 と娘は出て行ってしまいました。

 

 

  怒りの根っこにあったもの

 

 

しばらくは悔しさと怒りでいっぱいでしたが、 時間がたつと徐々に収まってきました。

そして今度は、

” なんであんなにいきなり怒りが沸いたんだろう? ”

と思いました。
 

今までなら、簡単に貸した私も悪い! と自分を責めて終わっていました。

でも今は、チャンスとばかりに自分と対話してみます。

 

” そもそもお気に入りの物をなんで貸したの?”

使った方がいいと思ってたタイミングだったし、 娘なら大切にしてくれると思ったから。

 

” なぜあんなに急に怒りが沸いたの?”

まず忘れてたのがイヤだった。

自分から返すべきなのに!

言ってもすぐに動かない。
 

かなり冷静に伝えたのに、今は無理、 と軽くあしらわれたようでとても悲しかった。

娘ならと信頼してたのに裏切られたみたいで悲しかった。

悲しかった!
 

そう。

大切な物だけでなく、 私の気持ちも粗末に扱われたみたいで悲しかったんです。

 

そうか…うんそうだね。

自分の気持ちがわかったらひたすらその声を聞きました。

信頼してたもんね、悲しかったよね。
 

自分に寄り添うような感覚で、繰り返し聞くことで、 イライラもモヤモヤも おさまっていくのを感じるようになりました。

 

 

  自分と仲良くするために

 

 

帰ってきた娘は、開口一番

「今日はごめんね、つい甘えていたよ、本当にごめんなさい」

と自分から言いました。
 

アルバイトの間、ずっと気になっていた、

そう言って「ありがとう」の言葉と一緒に返してくれました。

私も怒りではなく、「悲しい」 と感じたことをそのまま伝えました。

 

私が【子どものこころのコーチング講座】を学んで、 心に残ったのはこの「自分の心の声を聴く」でした。

自分が何を感じているか

何に怒っているのか

その根っこには何があるのか。
 

答えは自分の中にあり、 自分の気持ちと向き合うことで答えを出していく。

それ以降、何かモヤモヤしたり、 ひっかかる時はこうやって自分に問うことを、 意識するようにしました。


すると、今回のように

 本当は悲しかった

 わかってほしかった

など最初の怒りとは違う、「本音」 が出てくることがわかりました。
 

何度も繰り返すうちに、あんなにいつもイライラしていた私は、 一呼吸おけるようになってきたのです。

そして何より

 自分と仲良くなれた、

 誰よりも自分の味方でいてあげられている、

このことを強く実感しています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。