上書きされる自分の期待と付き合っていく。 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【 上書きされる自分の期待と付き合っていく 】

 

 

こんにちは。
子どものこころのコーチング協会

インストラクターの浜田悦子です。


自閉スペクトラム症と診断されている、

小学6年生になった、息子のお話です。


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新学期に感じた、たくさんの努力と成長。

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6年生になった、息子。

 


今年は集団登校で

班長さんをすることになりました。



時計をつけて集合し、

時間になったら人数を確認して出発する。


集合場所には、

早く来る子も遅れて来る子もいる訳で。



「イレギュラーな状況」が苦手な特性を持つ

息子にとっては、大きなチャレンジでもありました。





1年生の頃は挨拶すらできず、

ランドセルを背負って歩くだけで精いっぱい。


息子の残りの荷物を持ち、

わたしは集団登校の後ろについて

何日何日も一緒に登校をしました。


「小学校の6年間で、ひとりで荷物を全部持って 登校できるようになればいい」


と、自分自身に言い聞かせて。

 

 




それが、今年は班長さん。


登校班の人数が少ないとも言えますが、

 

息子に
「班長さん、お願いできる?」
と聞いたら

「う~ん、仕方ないね!」

と引き受けてくれました。



この時のわたしは、

息子の6年間の成長を感じて とってもうれしく感じていました。



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子どもの成長に気付いていても。

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息子が班長さんを頑張るなら、

わたしも責任を持ってサポートしたい!

 

と、変なチカラが入っていたのかもしれません。

 

集団登校の集合時間が近付くと、

息子と時計を交互に見て

無言のプレッシャーを

かけてしまうようになっていました。


とうとう、
「集合時間に遅れるなら、朝のゲームは禁止!」
不器用なりに

急いで家をでようとしている息子へ、

朝からきつい言葉をかけてしまいました。


頭の中では、

やさしく声をかけようと思っているのに。

 

 

嫌な気持ちになる言葉を

止めることができませんでした。


いつもは階段下で振り返り、

笑顔で手を振ってくれる息子の姿も この日はありません。


当然ですよね…。


どうしてこんなに

イライラしちゃったんだろう?


息子の悲しそうな背中を見送りながら、

わたしのこころの声に耳を傾けてみました。



すると、わたしの中の

3つのマイルールに気付きました。
(マイルールとは・・・自分だけの強いルール)
 

  • 待ち合わせには、遅れてはいけない
  • 余裕をもって行動する
  • 班長さん(引き受けた仕事)は、しっかり取り組む



息子のたくさんの努力や成長も、

わたしのマイルールで上書きされちゃうんだなぁ。


そう思った出来事でした。



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「ごめんね」の儀式。

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遅刻したっていいじゃない。

ギリギリだっていいじゃない。

頑張れなくてもいいじゃない。


落ち着いている時には 

んな風に思えることでも、

マイルールを破られそうになると

自分自身を見失ってしまいます。


でも、これこそが、

「マイルール」なんですよね(笑)


またやっちゃったな。と反省しながら、

帰宅した息子に、

「今日は、朝から怒っちゃってごめんね」

と、真っ先に謝りました。


息子は目に涙をたくさんためて、

何度もうなずきながら ハグをしてくれました。


息子は、わたしの数々のマイルールに

気付かせてくれるひとであり、


理不尽な怒られ方をしても

いつもわたしの味方でいてくれるひとでもあります。


マイルールはきっとなくならないし、

これからもこのような状況で

ひょっこり顔を出すと思います。



息子の存在に感謝しつつ、

 

  • 少しずつ自分のマイルールを小さくしたり
  • 失敗しちゃったら素直にあやまったり


これからも自分と仲良くできたらいいな。
と、思った出来事でした。


最後までお読み下さりありがとうございました。


子どものこころのコーチング協会 

インストラクター浜田悦子