マスターインストラクターの 森山ふみ香です。
先日、部屋の片づけをしていると7年前に使っていた2冊のノートが出てきました。
当時は長男が小3、次男が小1。
ちょうど長男が登校渋りになり始めた頃のものでした。
私が当協会に出会う前のことです。

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ほめほめノート発見!
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長男用と次男用の小さなノート。
そこには、その日の「良かったこと」が1日に3つずつ書かれていました。
いわゆる「ほめほめノート」です。
でも、わずか10日ほどで終わっていました。
最初の頃は楽しく書いていた「良かったこと」が、段々と負担になってきたんですよね。
しかも、息子達もさほど喜んでない。
やっても意味ないなぁと思って辞めてしまったのでしょう。
たった10日しか続かなかったことに驚きつつ、ノートを読み返してみました。
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たった10日しか続かなかった理由
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そのノートには、
「お友達を待たせずに学校に行けて、えらかったね。」
「ゲームを時間通り終わらせてすごいね!」
「習い事ちゃんと行けたね。さすが!」
など、「ほめる言葉」がたくさん並んでいました。
『これは、続かないのも納得だな……』
『私も苦しかったけど、子ども達も苦しかっただろうな……』
改めて読み返して、そう感じました。
「ほめて育てましょう。」
と育児本で読んだことがある方も多いと思います。
私も、おそらくどこかで
「ほめほめ日記をつけるといいですよ。」
と読んで始めたのでしょうね。

初級講座の3日目で「ほめる」についてお伝えしている通り、実は「ほめる」って、とっても難しいんです。
当時はなんとなく辞めてしまったのですが、今ではたった10日しか続かなかった理由がよくわかります。
その理由は、主に2つありました。
<語彙が少ない>
「えらい!」「すごい!」「できた!」
など、語彙が少ないので、同じようなことしか書けなかった。
<評価をする言葉>
「できた」の反対は「できない」のように評価をする言葉。
できてないと感じるときに書くことが見つからなかった。
逆に、
「こんなに頑張って良いところを探しているのに…!なんで出来ないの!?」
と怒りすら湧いてくる始末……。
子どもには
「できてない僕はダメなんだ」
と思わせてしまっていたのかもしれません。
子どものためにと思って始めたことが、親も子も苦しめるものになるなんて……。
当時を思い返すと、胸のあたりがギューッとします。

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あなたがそこにいることに
気づいているよ
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「ほめる」にも大きな効果があるので、ほめることがダメなわけではありませんが、
初級講座では「ほめる」以外の方法として「承認」をオススメしています。
「承認」とは、
・存在そのものを承認
・見たまま感じたままを実況中継
・以前との違いを伝える
ことです。
誰かと比較したり、「すごい!」「えらい!」など、評価する必要もありません。
「〇〇くん、おはよう。」
「ありがとう。」
「大好きだよ。」
「本読んでるんだね。」
「朝の準備間に合うようになったね。」
「一緒にお買い物行けて嬉しかったよ。」
このような、すごく簡単な言葉で
『あなたがそこにいることに気づいているよ。』
が伝わる魔法の言葉なんです。
子どもにとってお母さんが自分を見てくれているということほど、嬉しいことはありませんよね。
私ももっと早く知っていたら……
と思いますが、当時の私は子どものためにできることを試行錯誤しながら探していたんだと思います。
子育てを通して、たくさんの経験をさせてもらっています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次号の担当は、
茨城県日立市在住・マダムこと柴田 正子インストラクターです。
宝塚歌劇など「美」に精通しているマダムですが、最近はタイのイケメンが出演しているドラマ「2gether」の沼に落ちているそうです。
幸せそうにお話しされている姿がとっても可愛く、おちゃめな一面をお持ちの方です。
お楽しみに♪
子どものこころのコーチング協会
マスターインストラクター 森山ふみ香