【お金に乗せた想い】
我が家の長女は、自称:ジャニオタです。
中学1年、思春期真っ只中。
口を開けば、憎まれ口が溢れてきます。
皆さま、ご存じのとおり(かどうかは不明ですが。。。)
ジャニーズの推しのCDが発売されると、一人で複数枚購入します。
推しのうちわは、まるで素材がプラチナか?と勘違いするほど高額です。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
同じCDを8枚も購入?!
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
先日、CDが発売されました、
長女は、はじめ3枚だけ購入。
しかし、私がほっとしたのも、つかの間、翌々日には追加で5枚購入しました。
私は、ざわざわを超え、悶絶。
”ええ~?買うの??”
”やめたら?”
”なんでそんな…”
思春期真っ只中の、ジャニオタ長女にかける言葉を探しました。
が、どうにもみつかりません。
買いたい。
買う、自分のお金で。
そう決めた長女は、自分街道まっしぐらでした。
CD購入のために近所のツタヤ行きの車に同乗していた主人が、私より先に、
「お前、ばかか?」
「いい加減にしろよ!」
「そんな事はな、馬鹿な大人のまねっていうんだよ!!」
そう言い放ち、長女の背中にイライラを投げつけました。
主人のおかげで、私は何も言わずに済んだのかもしれません。
ようくようく、考えました。
思考はグルグルめぐりました。
いくらでも。
同じところを。
中学生が、高額のおこずかいを持っていることが間違っているのか?
とか。
そもそも、自由にさせすぎているのが悪いのか?
とか。
同じCDを何枚も買うのは、なぜか?
とか。
長女は、そこに何を求めているのか?
とか。
長女を、満たしているものの正体は、一体なんなのか?
とか。。。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
私は、何にざわざわ悶絶した?
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
私は、何にざわざわしたのだろう。
数日の間、ずっとずっと温めていました。
”ざわざわ”と同居です(笑)
ある時、長女に
「ママ、洋服買ってほしいの。」
と言われ、私は、すぐに返答できませんでした。
そして、ふとそれを正直に、長女に伝えてみました。
「あのね…ママ、すぐに返事できないよ…。
洋服や、学用品など、必要なものはママが買うね。
………『うんいいよ』って、すぐに言えなくて、ごめんね。」
怒りではなくて、切ない悲しい思いが、私の中にあふれてきました。
私、何を感じている?
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
お金は苦労してがまんして得られるもの。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
汗水たらして、嫌なことも積極的にやって、
自分の手を汚して、頭を使い、
誰に文句を言われても、頭を下げ、
自分のやりたい事をがまんし、
自分の時間を費やして、
そして、やっと手にできるもの。
私の中には、「お金」に対して、そんな思いが乗せられていたのでした。
ふと気が付くと、私のざわざわ感は、ふわっとどこかに消えていきました。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
たとえ、どんなにお金をいっぱいもっていたとしても。。。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
私は、長女に正直に話しました。
「ママはね、やっぱり、あんな風に同じCDを何枚も買うのは、止めてほしいと思うの。」
たとえ、どんなにいっぱいお金を持っていたとしても。
「もしね、長女がたくさんたくさんお金を持っていたとする。
100万枚CDを買ってあげたとする。
それで、あなたの推しは、どうなるの?」
すると、
「…うん…長女もね、もう、やめようと思ってた。」
思春期長女からは、想像できないような 素直な声が、聞こえてきたのでした。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
次の不安
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
もしかしたら、また、同じことを繰り返すかもしれない。
私の中には、まだまだそんな不安もよぎります。
ざわざわします。
そんな時はまた、もう一回、私の中の「乗せている思い」を探して見つけていけばいい。
そして、長女の話を聞けばいい。
何度でも。何度でも。
繰り返していこうと、思うのです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
松本麗子