ゲームの奥に隠れた過去の罪悪感 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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あけましておめでとうございます。
インストラクターの浜田悦子です。


ゲームが大好き!な、
発達障害の息子のお話です。



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ゲーム VS 理想の習慣

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わたしには、
小学5年生の息子がいます。


3歳の頃に、
自閉症スペクトラム障害と診断されました。


赤ちゃんの頃から育てにくい子で、
保育園の頃も癇癪や脱走を繰り返していました。


いつもひとりぼっちで
遊んでいるような子でしたが、
小学校は一般級に在籍。


今ではお友達と雑談したりと、
集団生活になじめるようになりました。


そんな息子は、
小さい頃からゲームやYouTubeが大好き!


頭の中は、iPadやswitchをすることでいっぱいです。


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一年生の頃、朝起きたらゲーム、学校から帰ってきてもゲーム。


ゲームのことばかりを考えている
息子を尊重することができませんでした。


学校から帰ってきたら、
まずはやることをやってからゲームをしてほしい。


ここで習慣をつけたほうが、
息子のためにもなるはずだから。


こんな想いがあったような気がします。


でも、発達障害の特性を持ち、
学校で気力も体力も使い果たしている息子は、
自宅に帰ってきたら、
先ず何よりも大好きなゲームがしたい!


「ゲーム VS 理想の習慣」


しばらく、息子とわたしの
譲れないバトルが続きました。



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価値観が変わる時

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そんなバトルが続いたある日、
わたしの価値観が180度変わる出来事が起きました。


一方的に遊ぶだけで、
身になることはないと思っていた
ゲームでしたが、
息子はそこから英語を習得していました。


広く浅くではなく、
狭く深い興味・関心を持つ
息子がはまったのが、海外のゲーム。


そのゲームを理解し、
同じように興味を持つ人たちと
コミュニケーションを取るために、
英語は必然だったようです。


英語でチャットを入力したり、
言葉にする時には文法もバッチリ!


英語の幼児教室に
通わせたい夢を持っていた、わたし。


特性ゆえに、当時は
夢が叶いませんでしたが、
こんな未来が待っているとは。


わたしは、驚きとうれしさで
胸がいっぱいになりました。


同時に、
今までできるだけ遠ざけたいと
思っていたゲームが、
急に価値のあるものに見えるようになったのです。



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ゲームを長時間しているという事実

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「ゲームを長時間している」


という事実はひとつなのに、
結果が変わると見え方が
変わってくるから不思議です。


あんなにダメダメ言っていたわたしも、
英語力のためならゲームを
はじめようと思ったほどです(笑)


今まで、「意味がない」と
まで思っていたゲーム。


どうしてわたしは、
こんなにゲームが嫌だったんだろう・・・


ちょっと自分に向き合ってみました。


そうすると、
息子が2、3歳頃の記憶がよみがえってきました。


 一日に何度も起こる癇癪。

 周りの子との明らかな差。

 孤独な子育て・・・


これらをひとりで抱えきれず、
スマホを息子に渡し、
向き合うことができませんでした。


この経験がわたしにとって、

「スマホに子育てをさせていた」

という罪悪感として
紐付いていたのかもしれません。



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罪悪感を悪者にしないで付き合っていく

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向き合いたくない過去は、
思い出すだけ胸の奥がギュっとします。


「幼い息子にスマホを渡していた」


という事実は、

「息子にかわいそうなことをした」

という罪悪感に発展し、
今でも時々顔をだします。


子育て講師失格どころか、
母親失格だったかな…


と、急に不安の渦に
巻き込まれそうになります。


でも、自分の罪悪感に気付くだけで、
ほんの少しうすらいでいくような気がしました。


「事実はひとつ」のように、
「過去」を変えることもできないんですよね。


罪悪感が顔を出すと、
自分の過去を否定して悲しくなってしまいますが

自分の一部として、
うまく付き合っていけたらいいなぁと感じました。


「ダメだと分かっていても、どうしていいかわからなかったね」

「孤独な子育てが不安だったね」

「息子の障害に向き合うことができない自分が苦しかったね」


ただただ、

「そうだったね」

と、自分をぎゅっとしていきたいです。


最後までお読み下さりありがとうございました。



子どものこころのコーチング協会インストラクター浜田悦子


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次号の担当は、
埼玉県にお住まいでSnowManファンの
田中由紀子(中3・小5のママ)インストラクターです。


イライラしてお子さんにあたっていた
由紀子さんは、「聞く」を知って
お子さんとの関係が変わったそうです。


その経験を活かして、
同じ様に子どもにあたってしまうママへ、
発信しています。


どうぞお楽しみに!