マスターインストラクターの森山ふみ香です。
我が家には中学3年生になる長男がいます。
中3と言えば、そう、受験生です。
今年はコロナの影響で学校見学に行ける機会が減り、学校説明会の人数も制限されているため、
コンサートのプラチナチケット並みに予約を取るのが大変…。
「もう中学生なんだし、高校選びは子どもに任せる。」
と思っていた去年までが嘘のように、がっつり振り回されています。

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やる気スイッチはどこ?!
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中3の夏、志望校を決めるにあたり、息子にどこの高校に行きたいのか聞いたときのこと。
「近くて成績的に行ける高校。○○高校がムリなら、△△高校でいいや。」
え、近く限定?!
しかも、近い学校がいい理由が、
「電車に乗りたくない。」
という息子。
コーチング講座を開催しているインストラクターらしく、
「そうなんだね。」
とフラットに返したいところですが、「そ」の言葉も出ないほどの衝撃でした。
「自転車で行ける学校なんてほとんどないのに、そんな適当な選び方って…!」
「行けるところじゃなく、行きたいところにチャレンジしなさいよ!」
「このままなら、△△高校も無理なんじゃないの?!」
いつまでたってもやる気スイッチが入らない息子を見て、そんな思いがこみ上げてきました。
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「私」が悔しかった
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高校選びは子どもに任せると思ってたはずなのに、怒りが湧くのはどうしてだろう?
自分の心の声を聴いてみると、
「今こそ全力を尽くすべきだ。」
というマイルールが見えてきました。
さらには、
「本気になったらもっとできるはずなのに、悔しい。」
という本音も聞こえてきました。
子どものことなのに、私が悔しいってどういうこと?
悔しいという感情を感じているとき、ふと、私が小学6年生の時にあった持久走大会の出来事が蘇ってきました。
今、こみ上げてくる感情は、過去に根っこがあることも多いのです。
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期待を裏切ってしまった私
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当時、クラスの女子の中で持久走が一番早かった私。
6年生は3クラスあるので、持久走大会では3位までには入れるだろうなと思っていました。
でも、結果は4位。
もちろん私も悔しかったのですが、担任の先生が本当に残念がっていて。
大好きな先生に期待されていたことが嬉しくもありながら、私がもっと頑張っていたら、先生の喜ぶ顔が見れたのに…。
「先生ごめんね。」
そんな申し訳ない気持ちがこみ上げてきました。
そっか、自分が全力を尽くすことが周りの人を喜ばせると思っていたんだなぁ。
逆に、全力を尽くさないと誰かを悲しませることになると思っていたんだなぁ。
「全力を尽くさなければならない」
というマイルールを持っているのは気づいていたけれど、根っこはこれだったのか…。
30年ぶりに見つけてあげたカケラは、宝物のようにキラキラ輝いて見えます。
心の中で6年生の私に、
「十分がんばってたよ。お疲れさま。」
そう声をかけると、涙が溢れてきました。
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マイルールを手放すとき
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私自身、
「全力を尽くさなければならない」
というマイルールがあったおかげで、これまでの人生においてがんばれる原動力となったのも事実。
でも、そろそろ手放す時期に来たのかもしれません。
ただ、手放そうと決めたからといって、すぐに手放せるわけではなく、受験生らしからぬ姿を見てモヤっとすることもあるでしょう。
モヤっとしたときは、心の声を聴く。
子どもの頃の自分に声をかけてあげる。
これを繰り返しながら、もう必要がなくなったマイルールを手放して身軽になっていけたらいいなと感じています。
最後までお読み下さりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
森山ふみ香