こんにちは。
インストラクターの内海まこです。
我が家の長女は算数が苦手です。
筆算をやるくらいなら、作文を書きたいのだそうです。
長女は真面目で、先生に怒られるようなことはしたくありません。
どんなに遅くなっても宿題や時間割は、きちんとやっていきます。
我が家は子だくさんで、上に兄、下に弟妹がいるのですが、長女は一番のしっかり者。
下の子の面倒もよくみてくれ、母である私のことを助けてくれる頼もしい存在です。
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「わからないならもっと早く言ってよ!」
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学校から帰宅して
「宿題と手紙出して~」
「そろそろ宿題やんなさい~」
と声をかけ、やる様子はなかったのでしばらくそのままにしていました。
家族みんながお風呂に入り、最後に私が風呂に入っていると、
「3ケタのかけ算のやり方がわからない」
と、長女が言いにきました。
「えっ?」
急いでお風呂から出て、長女のドリルノートを見ると・・・
ちんぷんかんぶんな答えにびっくり。
歯磨きをしてあとは寝るだけなのに・・・
もう下の子も眠くなってぐずりだす時間です。
私も焦ってイライラしてきます。
「授業聞いてる?」
「わからないならもっと早く言ってよ!」
と、イヤミを言ってしまったりして。。
筆算の仕方を教えます。
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時計の針がどんどん進む。
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22時を回った頃、
「大体わかったから、ママ、もう寝ていいよ。」
私や弟たちに申し訳ないと思ったのでしょう。
その気づかいが いじらしいのですが、もう乗りかかった船です。
下の子もぐずらずにいてくれたので、もう少し付き合うことにしました。
ひとまず解き方がつかめたならよかった、と安堵したものの
ラスト5問。すべてペケ!
えー~~??
わかったんじゃなかったの?!汗
残念!
さすがに長女も落ち込み、机に突っ伏していました。
帰宅した夫が下の子を寝かせてくれて、結局ドリルが終わったのは23時過ぎでした。
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涙する長女。その心は・・・
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「歯磨きしてもう寝よう。頑張ったね。」
私が声をかけるが先かあとか、号泣しだした長女。
悔しかったのかな。
情けなかったのかな。
それとも悲しかったのかな。
そう思いながら長女の手を繋ぎ、話を聞きました。
するとティッシュを握りしめ泣きながら言いました。
「もっとほめて欲しい・・・。」
「頑張ったね、すごいね、だけじゃなくて、もっと褒めて欲しいの。」
「いつも頑張ってるの。」
「パパは ほめてくれないから、ママが代わりにほめてくれたら嬉しい。」
普段から長女には、感謝の気持ちを伝えているつもりでした。
決して ほめていない訳でもなかったけれど、彼女にとっては足りなかったのです。
「もっとほめて欲しい」
「もっと私を評価して欲しい」
「できないときだけでなく、できているときも側にいてほしい」
いつも私の隣は弟、妹たちに譲る長女。
久しぶりに私の隣で布団に入る長女。
聞いてもらえた、受け止めてもらえれた、と満足したように寝息を立て始めました。
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「ほめて欲しい」満たされる量はそれぞれ違う。
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今回のことのように、
自分では伝えているつもりでも相手には伝わっていなかったり、
相手にとっては適量ではなく足りていなかったり、
状況やタイミングによって、欲しいカタチ、欲しい言葉が違ったり・・・
夫にも「長女はこう思ってるらしいよ」と共有し、「もう少しほめてあげてね」と伝えました。
でも、、、
長女のように、気持ちを言葉にして伝えてくれる子ばかりではないですよね^^;
我が家の他の子どもたちも、自ら気持ちを伝えてくるタイプではありませんが、
「あなたはどう?」
「もっとほめて欲しいなって思うときある?」
「何て言われたら嬉しい?」
などと、本人に投げかけてみてもいいのかなと思いました。
我が子といえど、まだまだわからないことだらけ。
もしこの話が親子の会話や、子どものこころの謎解きの一助となれば幸いです。
余談ですが…
子どものこころのコーチング初級講座では、「ほめる」ことにはいい効果もあるけれど弊害もあると学びます。
弊害がある、と聞くと「褒めてはいけない」と思うかもしれませんが、そうではありません。
簡単に言うと、「毒にも薬にもなる」という感じでしょうか。
「褒めてはダメ」
「褒めて育てるべき」
と、片方に偏り過ぎるのではなく、
「褒めるには両方の作用があるんだよなあ。」
頭の片隅にちらりと置いておけば大丈夫です^^
最後までお読みくださりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
内海 まこ