こんばんは。
インストラクターの浜田悦子です。
小学5年生になった、発達障害の息子のことをお話しします。
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ほしいゲームが買えなくてイライラ
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4月のことです。
息子が、iPadで遊べるゲームがほしいと言い出しました。
すでにお小遣いを使い果たしていたので、
わたしは、お手伝いでお金を貯めることを提案しました。
息子が選んだのは、一番高額な犬のトイレ掃除。
障害特性からくる感覚過敏もあり、
普段から犬のトイレの臭いには敏感でしたが
ゲームが早く手に入るなら!と考えたようです。
最初は頑張っていましたが、やっぱり辛くて続きません。
ほしいのに、手に入らない。
お手伝いを頑張りたいけど、やっぱり辛い。
息子は、そんなイライラした日々を過ごしていました。
さらに、そのイライラは宿題にも影響していきます。
息子は 夜にまとめて宿題をする習慣がありますが、
終始落ち着きなく体を動かしたり
体をかきむしりながら宿題をするようになっていきました。
最初は、もう少し様子を見ようと思っていましたが、
日中はゲームばかりしていて
宿題の時間になるとそのような状態の息子を見ていると、
わたしまでイライラ・・・
ついに、
「 だ・か・ら! 昼間にもやればって言ってるでしょ!
毎日のことなんだから考えさなさいよ! 」
と、きつく怒ってしまいました。
自粛の毎日。
息子も夫もずっと家にいるので、ひとり時間がないわたしは
ストレスがたまっていたのかもしれません。
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できないという罪悪感
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わたしに怒られた息子は、彼の中で何かがプチっとキレてしまったようでした。
わたしは、一緒にいてもイライラするだけだと思い 早々に寝る準備をしました。
すると息子は、わたしの近くに来て シクシク泣いています。
正直、面倒くさいなぁ
と思いながら、でも何か言いたそうだったので 何も言わずに待っていました。
いつもだったら、怒ったわたしの言葉を無視し、
クールダウンのために黙ってお風呂に入ったりするのですが
この日はなかなか切り替えることができません。
一旦 わたしのそばを離れ、iPadを持って再び近寄ってきました。
そして、何やら文章を打ち込んで、わたしに見せてきました。
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大人は子どもの成長がうれしい。
でも、子どもにはできないことがある。
そのできないことを何度も言われると、
できない自分に罪悪感を持って、死にたいと思うこともある。
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かいつまんでまとめると、このようなことが書かれてありました。
“ できない自分に罪悪感 ”
“ 死にたいと思う ”
わたしが息子を、こんなに追い詰めてしまっていたなんて・・・
ショックで固まってしまいました。
でも同時に、大きな原因はコミュニケーションのすれ違いだと感じました。
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ぶつかって分かったこと
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その夜は、何を言ってもわたしの言い訳になりそうだったし
感情的になりそうだったので、やめました。
(息子も、それを見せて去っていきました)
代わりに、翌朝 抱っこをして、話をしました。
まず、
「そんな風に思っていたことに気付けなくてごめんね。」
ということを一番に謝りました。
そのあと、
「 ママが思っていることを話してもいい? 」
と了解を得てから、
・休校中でも、本当は学校の日だから少しでも勉強してほしいこと
・その時間が、夜の30分~1時間だと思っていたこと
・そんなに苦痛なら難しい宿題はやめてもいい
・でも、教科書を読んだりできることをやろうね
という話をしました。
むすこの中にも、
前の晩に言い(書き)すぎちゃった
と思うところがあるようで、わたしの話を素直に聞いてくれました。
さらに、休校は完全な休みだと思っていたということもわかりました。
休みなのに、どうして勉強しなきゃいけないの!?
って、思っていたんですね。
息子の中で、
そうじゃなかったんだ!
と理解したことで、勉強にも以前とは違う姿勢が見えてきました。
そんな息子の姿を見て、
罪悪感とか、死にたい、と思わせてしまったことや
こんな風に受け取っちゃうの?こんな風に思っちゃうんだ・・・と
息子のことをまだまだよくわかっていなかったなぁと反省しました。
でも、ショックだったけど、言ってくれてよかったなって思いました。
そうじゃなかったら、もしかしたら今日も
「だから早く宿題しなさいって言ってるよね!?
って キレていたかもしれないし、
この言葉によって むすこがどんなに傷つくか、理解できなかったと思うから。
わたしにとっては、
そんなこと!?
でも、むすこにとっては、耐えがたいことが積み重なっていたんだなぁと感じました。
障害特性も関わっていたように思います。
でも、分かり合えない訳じゃないんですよね。
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話を聞く・こころの声を聴く
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息子が今よりももっと小さい頃、わたしはずっと怒って子育てしてきました。
気付いた時には、息子はわたしの顔色を伺う子になっていました。
わたしの機嫌が悪い時は、良い子をアピール。
そうさせたのは自分なのに、そんな息子の姿を見ると
ますますイライラする自分が許せませんでした。
だけど、
“ 聞く・訊く・聴く”
を実践するうちに、少しずつですが、息子との関係が修復できる実感がありました。
わたしイライラをぶつけると
「 もっと優しく言って 」
と、泣いたり
「 わからないんだよ! 」
と、キレたり、お風呂でクールダウンをしたり、時には家出をしたり。
お互いが落ち着いたら抱っこして話し合う。
ということが、わたしたちの仲直りの儀式になりました。
どんなカタチであれ、今 息子がこころを開いてくれることが
わたしの安心感にもつながっています。
まだまだわたしも母親11年。
これからだって。
ショックなことも、悲しいことも、悔しいことも、分かり合えないことも、あると思う。
でも、むすこの話を聞いて、自分の声を聴いていけたら、きっと大丈夫。
そう思えるわたしがいます。
最後までお読み下さりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター 浜田悦子