子どもたちの学校行事が重なったとき
こんにちは。インストラクターの松本麗子です。
先日わが子たちの小学校は、4年生(次女)と6年生(長女)の学校行事が、重なりました。
午前中は、次女の1/2成人式。
午後は、6年生にとって小学校最後の「親子ふれあい教室」でした。
更に、私は6年生のPTA役員で、「親子ふれあい教室」の仕切り役もありました。
もう、忙しいことまちがいなし。
「とにかく動く」と、私は腹をくくりました。
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忙しいのは私だけ
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長女は起立性調節障害で、毎朝起きられません。
この日も、次女の1/2成人式が始まる時間までに、起きられませんでした。
私は、長女をおいて、学校に向かいました。
式の前に球技があり、それは次女と一緒に参加。
そして、次女に事情を話し、式の前に途中抜けだして、長女を迎えに一時帰宅しました。
長女を起こし、準備を待ちました。
私には、とてもとてものろく感じました。
今日、
今、
何が起こっているのか、
学校で何をしているのか、わかっているはずなのに。。。
この後午後は、長女の行事もあるのに。
洗顔も歯磨きも、いつも通り、のろのろたっぷり。
まるで、わざと時間を引き延ばしているかのように、私には感じました。
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イライラしたときは、自分の声を聴くとき
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私は、イライラしました。
そして、自分に問いかけました。
”私、今、何を感じている?”
”この、イライラは、何?”
1/2成人式に、次女を一人で残してきていること。
私が帰ったあの後、赤ちゃんの頃のスライドショーと、親子で手紙の交換がある事。
周りのみんなにはお父さんかお母さんがいるのに、次女は、きっと、一人ぼっちで待っているに違いない。
もし、最後まで私が間に合わなかったら。。。
次女の泣いている顔が、目に浮かびました。
次女は、悲しい・悔しい・嬉しい・楽しいを、ストレートに表現します。
私がいなかったら、きっと、悲しみで怒り狂うことは、明らかでした。
そして、長女は。。。
長女は、あまり感情をストレートに出しません。
自分が、何をどう感じているのか、ストレートに言語化をしないタイプです。
でも、それは、
「何も感じていない」わけではないことを、私は知っていました。
”長女は、わざと、ゆっくり支度をしているわけでは、ない”
私は、心の中で、そう呟きました。
何度か、繰り返し唱えました。
そして、”私は、時間ぎりぎりまで、ふんばる”と、私の心の中の同じ所で感じきりました。
とりあえず、長女を待っている間、おにぎりを2コ食べました。
そして、いつも通り、長女の頭のポニーテールをして、ゆっくりゆっくりと家を出ました。
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周りの協力を、ありがたく受け取る
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6年生の長女の教室まで行き、長女を見届けると、廊下の反対側から、
「まつもとさ~~~ん!急いで~!!!
手紙交換、はじまっちゃってる~~~!!!」
確か、授業中だったのにもかかわらず、相談室の先生が、猛ダッシュで走りながら、叫んでくれたのでした。
私は、驚いて、でも、先生にすぐに合図して、次女のいる体育館へ、走って行きました。
途中、階段を1段飛ばしで降りようとしたら、足がもつれたので、やめました。
体育館に着くと、手紙を交換して、読みあっている最中でした。
並んでいる頭の中から、小振りの次女を探すのは至難の業。
すると、担任の先生が
「あ!松本さん!!こっちこっち!!!」
次女のところに、一緒にいてくださり、大きく手を振ってくださいました。
私は、走って行って、迷わず、次女を抱きしめました。
私を見て、大粒の涙がこぼれた次女を見て、私も涙を止めることができませんでした。
「ごめん、ごめん。ごめん、ごめん。」
「ありがと。ありがと。ごめん。ごめん。」
周りのお友達も、お母さんたちも、ニコニコしてくれていました。
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次女の話を、聞く
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夕方、家に帰ると、当然のごとく次女が怒りました。
そして、私は、次女の話を聞きました。
ずっと、
全部、
聞きました。
私がいなくなってから、心細かったこと。
いつ、戻って来てくれるのか、分からなくて不安だったこと。
スライドショーも、ほんとは一緒に見たかったこと。
今年ずっと練習している、4年生全員の「命のうた」の合唱も聞いていてほしかったこと。
お手紙交換になっても、ママがいなくて、お友達のお母さんが心配して声をかけていてくれたこと。
相談室の先生が、気が付いて、走っていってくれたこと。
担任の先生が、「今、ママを呼んできてくれるからね。」と、そばにいてくださったこと。
私は、何も言わずに、ただただ、うん、うん、と聞いていました。
そして、もう一度、二度三度、
ぎゅ~~~っとして、
「ごめんね。待っていてくれて、ありがとう。」
と伝えました。
次女は、大きく、うなずきました。
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誰のせい?
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次女への説明で、私がとても困った言葉がありました。
「なんで遅くなったの?長女のせいでしょ!?」
と言った事でした。
私は、困りました。
どうしても、長女のせいにはしたくなかったのでした。
なぜか、長女のせいでは、ないように感じました。
「ママのせいだよ。」
ふと、私は言いました。
そうでした。
私が、そうしたかったのです。
”長女にも、次女にも、寄り添いたい。”
私が、そう、したかったのでした。
だから、もう一度、
「ママのせい、だよ。」
そう、言いました。
きっと、私は、自分で自分に言っていたのだと思いました。
最後までお読み下さりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター 松本 麗子
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