不安な気持ちに飲み込まれないために、できること | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)のブログです。
子育てに役立つ情報をお届けしています。

こんにちは。

子どものこころのコーチング協会
インストラクターの浜田悦子です。



・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o

5年間、聞くを実践した結果

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o



秋の運動会シーズンですね。


楽しみにしているご家庭も、
憂鬱なご家庭もあるかもしれません。

自閉症スペクトラムと診断されている
わがやのむすこ(小学4年生)も、
今週末が運動会です。


むすこは、刺激に敏感で、
人が集まるイレギュラーなイベントに
参加することが 小さい頃から苦手でした。


今日は 5年前を振り返り、
聞くことを実践して

むすことわたしが得たこと、
感じたことを、記事にしたいと思います。



・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o

運動会はお休みします

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o


先日、アメブロにちょうど5年前の記事が上がってきました。

むすこ、年中の時のことです。


・・・ここから・・・


むすこの保育園では、もうすぐ運動会です。


先日、参加の有無を聞かれましたが、
我が家は欠席することにしました。


去年はね、出席しました。


でも、今年はむすこと相談して
やめることにしました。


登園率が低いので、
すでに練習についていけない様子。


練習がある曜日だと、
頬に涙のあとがついている時もありました。


参加したら、
それなりに楽しく過ごせるかもしれません。


でも、わたしは小学3、4年生までは
無理をさせないと決めています。


むすこにとって、
棒高跳びのようにたかいハードルを超えさせることより

今は、できることを積み重ねたい。

そう、思って決めました。


もちろん、
いつかは大きなお弁当をもって参加したいです^^


そのために、重箱だって買ってあります。


でも、いまはその時期じゃない。

それだけです。


・・・ここまで・・・



今読み返しても、
ちょっと涙が出そうになってしまいます。


むすこという子どもを授かるまで、

運動会を欠席するという
選択肢はありませんでしたし、

練習についていけなくて
涙を流す子がいる、
ということを知りませんでした。


でも、辛そうなむすこの姿を見ていると、
これはただ事ではないと感じました。


とはいえ、
運動会を欠席すると決めても、
わたしのこころは複雑でした。


練習にもついていけず、理解できず、
パニックになっている むすこのことを考えると、


これが一番いい決断なんだ!


と、自分に言い聞かせながらも、


(このままずっと、運動会に出られなくなってしまうのではないか?)

(周りのお友達やママたちは、どんな風に感じるのか?)

(先生たち、過保護な親だなって思っていないかな?)


このような不安があったように思います。



でも一番葛藤したのは、

むすこの気持ちに寄り添いたいという気持ちと

自分の中の不安にギャップを感じたことかもしれません。



運動会を欠席することで
今後が伸びるはずだという確信があっても、

ふっと自分の不安に飲み込まれそうになりました。


こんな時にわたしがしたことは、自分のこころの声を聴くこと。


(このままずっと、運動会に出られなくなったらって思うと焦るよね~)

(周りのお友達やママたちに変って思われたら悲しいよね)

(先生たちに 過保護な親だなって思われるの、悲しいね)


自分の声にそのまま寄り添いました。



この時、聞く(聴く)ということを知らなかったら、

むすこもわたしもどうなっていただろうかと思います。


きっと、運動会は出るもの!という
わたしのマイルールに気付けず

むすこの特性に目を向けることができずに

お互いに疲労していたかもしれません。



・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o

5年後の運動会

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o


その後、むすこが運動会を欠席することはありませんでした。

かけっこで負けたら泣くし、

うまくカラダを動かすことができないので
ラジオ体操はロボットのよう。



それでも、

「 運動会休む 」

と言うことはありませんでした。



運動会に出ることが
良いとか悪いということではなく

あの時に立ち止まることができたことは、

むすことわたしの中で、
とても大きな経験となったように思います。



あれから5年。


小学4年生になったむすこは、
今年 応援団に立候補しました。


母親のわたしから見ても、
むすこは応援団というイメージからかけ離れています。


でも、きっと憧れていたのでしょう。


毎日弱音を吐きながら、
運動会の練習の他に
応援団の練習も頑張っています。



わたしにできることは、ひとつ。


5年前と同じように
むすこの話を聞き、
自分のこころの声を聴くことです。


弱音を吐かれると、
ついつい励ましてしまったり

( 自分で決めたことでしょ! )

という言葉が 喉から出かかってしまいますが、
5年の月日は大きいですね(笑)


むすこの話を、だいぶ聞けるようになりました。



わたしの中には、
まだまだマイルールがたくさんあります。


でも、
そこに気付くだけでラクになったり、
客観的に見ることができるようになりました。


これからの5年も、
自分のペースで “聞く” を実践していきたいです。



最後までお読みくださりありがとうございました。


子どものこころのコーチング協会
インストラクター浜田悦子