『言い訳』を受け止めるのが難しいとき | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

子どものこころのコーチング協会・インストラクターの 高橋 祐子 です。


【『言い訳』を受け止めるのが難しいとき】

子どもが言い訳をしたり、人のせいにしているとき、どう感じますか?

わたしはインストラクターになった今でも、受け止めるのが難しいと感じることもあります。

ある朝の長男(小2)のことを書こうと思います。



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弟がテレビをつけたせい?!

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長男はプールの授業をとても楽しみにしています。

プールがある日は、体調チェックのため、朝食の様子をプールカードに記入しなければなりません。


そんなある日、長男が朝食を食べに降りてきたのは、時間ギリギリ、まだパジャマ。

わたしは少し、苛立っていました。

「何してたの?朝ごはん食べないとプールカードに〇できないよ?」

「だって、弟がテレビをつけたから…。

 ぼくは降りてこようと思ったのにさ!弟がテレビつけたからさ!!」

必死に言い訳をはじめました。



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自分の心の声を聴きながら・・・

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半分ベソをかきながら「弟のせいだ!」と言い続ける長男に、イライラはつのります。

「弟は関係ないでしょ!」

そんな言葉が出かかる口に蓋をして、自分が思っていることに 意識を向けてみました。


 あーイライラしてる。

 時間がないから焦っているんだな。

 切り替えるのにも時間がかかるから、それも厄介だと思ってる。

 …朝ごはん、食べてほしいな。

 ダメ出ししたいわけじゃないんだよね。



自分の心の声に耳をかたむけつつ、改めて長男を見ると…。

そこには、言い訳の鎧で身をかためて、必死に自分を守ろうとする長男がいました。


あぁ、そういうことか。



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心の鎧には、安心感を

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「(長男は)責められてるって感じてるんだね。

 ママは別に責めていないし、誰もあなたを責めない。

 だから、弟のせいにしなくて大丈夫だよ。」


感じたままを伝えると、表情がゆるみました。

鎧がはがれ落ち、長男の心が開くのがわかります。


「プール、入るんでしょ?

 ご飯できてるから、間に合わせよう。」

気持ちの切り替えの苦手な長男が、1分で卵かけご飯をかっ込んで、時間どおりに出発していきました。



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言葉の向こう側の気持ちに耳を澄ます

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子どもの言葉を、受け止めるのが難しいと感じるとき。

初級講座では、「自分の心の声を聴くときですよ」とお伝えしています。


そしてもう一つ。

子どもの言葉の向こう側にある気持ちに、耳を澄ますようにしています。


言葉だけ聞いていると、とても受け止められないようなことも、

その言葉の向こう側にある、子どもの本当の気持ちが見えると、

すっと寄り添うことができたりします。

子どもが うまく言葉にできない思いを、言葉にしてあげることもできます。


これは、子どものこころのコーチングを学ぶ前にはできなかったこと。

当時、癇癪を起こすと手がつけられない長男に まったく寄り添うことができず、

寝顔を見ながら反省会ばかりしていたわたしに、

もっと早く教えてあげたかったな。


わたしが、子どものこころのコーチングを学んでよかった!と思う場面の一つなのです。

最後までお読み下さりありがとうございました。


高橋 祐子