こんにちは。
子どものこころのコーチング協会インストラクターの高橋世志子です。
【ほめるところが見つからない?そんな時は・・】
「わ~、シャツが着れたね、すごいね~!」
「丸が描けたね、上手!」
と、子どもが小さな時は、ほめることがたくさんありました。
しかし、子供の成長と共に、“できてあたりまえ”と思ってしまう事が増えてきます。
子どもとコミュニケーションをとりたいのに、口から出るのは、小言ばかり。
「あー、子どもを認めたいのに、ほめるところが見つからない・・・」
「いつもガミガミ、小言ではない声がけができたらいいのに・・・」
私も、子どもが思春期に差しかかってきたころに、こんなことを思っていました。
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良い悪いの評価がない、フラットな声がけ
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気がつくと、子どもへの声がけが、「ほめる」か、「小言」の2パターンになっていました。
他にあるとしたら、「連絡事項」くらいでしょうか(笑)
しかし、
ほめる時は、「それは良いね」という評価。
小言を言う時は、「それはダメだね」という評価。
自分は、常に良いか悪いかという評価を下している、ということに違和感を感じました。
本当は、良いとか悪いとかでなく、子どもをまるごと認めてあげたいのに・・・。
そんな時、良い悪いの評価がない、フラットな声がけ「承認」を知りました。
この「承認」を取り入れたことで、思春期の子どもとも、自然なコミュニケーションが図れるようになったのです。
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あなたがそこにいることに気付いていますよ
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「承認」というのは、あなたがそこにいることに気付いていますよ、というメッセージでもあります。
例えば我が家の中学生を例に出すと、
この時期、暑い中、長距離の通学路を自転車をこいで帰ってきます。
帰宅時には、真っ赤な顔をして、汗を流して、不機嫌な顔をしています。
ほめようとして、
「わー、こんな暑い中毎日登下校するなんて、えらいね~」
などと言おうものなら、
「うざっ」
「上から目線で言わないでくれる?」
なんて言葉が返ってきそうです(笑)
逆に、
「帰ってくるなり、不機嫌な顔しないでくれる?」
なんて小言を言ってしまうと、険悪なムードになりますよね。
こんな時は、承認の出番です!
見たまま感じたままを、良い悪いの評価なしで伝えます。
「おかえり。顔が真っ赤だね。暑くて大変だったのかな?」
まあ、思春期ですから、このように声かけしたからと言って、すぐに上機嫌になるってことはないですよ。
でも、きっと心の中では、こんな風に感じているんじゃないかと思うのです。
「私が暑い中、汗だくで自転車をこいで帰ってきたことを、お母さんは見ていてくれているんだな」
この「承認」、実は、ちゃんと子どもを観察していないとできないのですね。
だからこそ、「あなたがそこにいることに気付いていますよ」という気持ちが届くのだと思います。
子どもが成長して、ほめるところが見つからない、という方でも、見たまま感じたままを伝えることはできると思います。
ぜひ、お子さんをよく観察して、使ってみてほしいな、と思っています!
「ほめる」に比べて華やかさはないかもしれませんが、私はこの、子どものありのままを認めることができる「承認」が大好きです!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
高橋世志子