子どものこころのコーチング協会インストラクターの高橋世志子です。
【学校に行きたくない気持ちを、言葉にできるようになりました】
夏休みが終わり、「学校(幼稚園)に行きたくない・・・」というお子さんも、多いのではないでしょうか。
我が家の5年生(女の子)も、長期休みの後は「行きたくない病」が発症します。
9月1日は、やはり例にもれず、泣いて「学校行きたくない・・」となったのですが、
前日の様子が今までと違い、そこに成長を感じたのです。
今まで、「聞く」をしてきたおかげだな、と感じたので、みなさんにシェアさせていただきます。
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気持ちを押し殺していた、今まで
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今までの休みの最終日は、少し憂鬱な表情はするものの、登校については触れず淡々としていた娘でした。
なので、「私も墓穴を掘るまい」と、あえて何事もないかのようにふるまっていました。
でも、やはり登校の朝になると、涙があふれてきて、
「学校いきたくない・・・」となるのです。
そこからは、「そうか、行きたくないんだね」と共感し、じっくりと話を聞くことを経て、なんとか気持ちを切り替えて学校に行く、というパターンでした。
でも本当は、前日から涙があふれてきそうな気分だったんだと思うのです。
そんな気持ちを押し殺して、淡々しているように見せていたのでしょう。
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感じていることを、そのまま言葉にできるようになった
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今回の夏休み最終日は、いつもと違った様子でした。
あからさまに、憂鬱な表情をし、ため息をついています。
「明日から学校かぁ、やだなぁ」
「学校に行ってお友達としゃべっているといいんだけれど、急に家のこと思い出しちゃうの」
「そうすると給食ものどを通らなくなっちゃうんだ」
登校日を前にして、不安で憂鬱な気持ちをこんなにも話してきたことは今までありませんでした。
私はこれを聞いて、「あーまたか」と思う一方、ホッとした気持ちになりました。
いつも(いや、なるべく)否定せずに子どもの話を聞こうと心がけていたことが実を結び、気持ちを話してくれるようになったんだな、と感じたのです。
・弱音を吐いてもいいんだよ
・感じたことを言ってもいいんだよ
・どんな気持ちも、ママは聞きますよ
それが娘に伝わって、「ママに行きたいくないって気持ちを話してもいいんだ」って思ってもらえたんだな、って。
不安な時、つらい時、それを言語化できると、少し気持ちに整理がつきます。
さらに、言葉にして誰かに聞いてもらうだけで、こころが軽くなりますよね。
娘も話すことで、気持ちを押し殺していてパンパンだった胸の内が、少しゆるまったんじゃないかと思います。
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不安解消のアイデア出しまでできた!
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「ママになにかできることはある?」
と聞くと、また心の中を言葉にし始めました。
「車で送ってほしいけれど、学校に着いたら急にママと分かれないといけないから、それもヤダな」
「登校班でおしゃべりしながら行く方が、心の準備ができていいかも」
「でも、同じ班の○ちゃんが車で行くっていったら、おしゃべりする人がいなくなっちゃう」
「じゃあ、○ちゃんのママに、明日登校班で行くかメールで聞いて」
「○ちゃんが歩くなら、私も歩く」
こうして、不安を減らすために、自分でアイデア出しまでできました。
今までなら、何も言わず、何もせず、当日の朝泣くだけったのに!
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毎日の「聞く」「訊く」で子どもの心を育てる
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結局、9月1日は涙を流しながら朝食を食べていましたが、靴を履くころには意を決した表情になり、歩いて学校に行くことができました。
ただ、次の日も、土日の休み明けも、相変わらず「行きたくない」とため息をついていますよ。(笑)
でもきっと、思いを言葉にして誰かに受け止めてもらううちに、心の整理がついて、前向きになれる時が来ると思うのです。
私も焦らず、毎日「そうなんだね~」と聞き、「どうしたらいいかな?」と訊いていこうと思います。
「聞く」ことで、子どもの心が育つと信じて・・・。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
高橋世志子
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