チャオ事件勃発 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【チャオ事件勃発】

こんにちは。インストラクターの松本麗子です。

関東地方は、やっと梅雨らしくなってきました。


先日の土曜日の早朝。

次女の尋常でない叫びのあとに、続く泣き声と

「イタイヨー!イタイヨー!」。


何事かとリビングに行くと、

「長女がお腹蹴った~~。

 息ができない~~。

 イダイ~~イダイ~~…ゲホッゲホッ…」


「…次女が悪いんでしょ!勝手にチャオ(月刊誌のマンガ)見て…」

「イタイヨー!お腹けるなんて、酷い~~」


「次女だって、チャオひっぱって!!やぶけたらどうすんのよ!!!」

「なんで見せないのよ~~!」


「見せても言わないで!!バカ!!!」

「やだ~~~ずるい~~」


「勝手にみてるからでしょ!」

「うるさい!××××!!!!」「ばが~~~△△△△!!!!」「’$!&%$*?>!!!!」

(・・・以下、日本語表記をあきらめます。。。)

。。。あっちとこっちで、噴火する怒り。



寝ていたパパまで、噴火。

「うるさい!」

しかし、いつもは鎮まるパパの怒号も、今回はまったく効果がありませんでした。
 
部屋中が怒りのマグマで、まるで洪水のようにあふれかえっていました。

そして、私は長女が、痛がる次女の背中をさすり続けていたのを、見逃しませんでした。
 


…………☆★☆……………
 
 事実は。。。
 
…………☆★☆……………
 

きょうだいげんかで起きてきた事実は、つぎの4つ。

「長女がマンガを貸せなかった。」

「次女は勝手にマンガを見た。」

「二人でマンガを、引っ張りっこした。」

「長女が、次女のお腹を蹴った。」

 
 

…………☆★☆……………

「どれが正しいか」は問題ではない。
 
…………☆★☆……………


「裁判官」は必要ないのです。

私は、次女の怒りを聞きました。


「お腹いたい?大丈夫?」

「マンガ、見たいよね~」

もちろん、パパにも協力を要請。


怒りを吐き出した次女をバトンタッチし、歯磨きに。

そして、私は布団にもぐる長女のところへ行きました。



私は長女の背中をさすりながら、

「長女は優しいね…。

 ちゃんと次女の背中をなでなでしてたね。」


次女の吐露の間、ずっと黙っていた長女が話出しました。

「私は毎日お風呂洗いを頑張っている。

 だから、チャオを買ってもらえるんだよ。

 次女は何にもやってない。

 それなのに、チャオを見れて、ずるい。

 次女も見たいなら、次女用にマンガを買えばいい。」


「チャオを貸したくない。」

の下にある、長女の思いが出てきたのでした。


自分は頑張っている。

我慢している。

わかってほしい。

いつも自分は。。。

自分ばっかり。。。



…………☆★☆……………

心のコーチングを学んで、心の素が見えてきました。
 
…………☆★☆……………


以前の私だったら、次女を蹴った長女を、叱り飛ばしていたでしょう。

そして、力でねじふせ、次女にマンガを見せさせたことでしょう。

「あたりまえでしょ!マンガ如きで何言ってんの。

 4年生にもなって、そんなこともわからないの?!」

そんなふうに。



でも、こころのコーチング講座で学んで、心の根っこが見えてくるようになりました。

私には長女の思いがよくわかるのです。

自分が「長女」だからです。


小さいころ、実妹を「ずるい」と思っていました。

貸したい。

けど貸せない。

「私の」だから。

やっとやっと手に入れた「私の もの」

がんばってがんばって、

がまんしてがまんして。。。

あの時の私の「思い」。



今は、大切な大切な実妹です。



長女がチャオを貸せる日も、すぐにくるでしょう。

私は、その日を、とても楽しみに待っています。

 
 
最後までお読み下さりありがとうございました。
 
 
 
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
松本麗子