こんにちは。
インストラクターの浜田悦子です。
先週末、むすこの運動会がありました。
転園してから、はじめての運動会。
むすこにとっては、2度目の運動会ですが 1クラス24名という こんなに大勢のなかで取り組むのは、はじめてのことでした。
ご存知のかたも、いらっしゃるかもしれませんが、わたしのむすこは自閉症です。
自分では、聞こえてくる音の調節がむずかしく 大きい音も小さい音もおんなじ音量に聞こえてしまう(隣のひとの声と、時計の秒針など) 聴覚過敏という特性や、
ひとの視線がとても苦痛で、大勢のひとの中に入ることが難しいという特性をもっています。
それでもむすこは、せんせい支えられ、クラスのみんなに助けられ、運動会に出席するという決断をしました。
* こどもにあった、共感の仕方 *
徒競走やリレーに加え、30項目もある組体操。
これが、母子ともに 大きな課題となりました。
発達しょうがいのこどもたちは、0か100か? の世界にいることがありますが、むすこもその一人。
わたしが、『ここまでできてるよ!いい感じだよ!』と伝えても、本人は納得しません。
『できないなら、やらないほうがまし。』
100パーセントにこだわります。
そう、この子たちはいつも一生懸命。
だらだらしているようにみえても、やる気がなさそうにみえても、やり方がわからなかったり、失敗するとわかっているから・・・と、必ず理由があるのです。
そういえば、わたしは 『運動会にでる』という気持ちだけで100点満点だと思っていたんだ。
むすこの気持ちを無視して、勝手にひとりでゴールしちゃっていたんだな。
反省して、一緒に練習に取り掛かりました。
* 忘れていた、たいせつなこと *
むすこと一緒に火がついたわたしは、せんせいにも様々な要望をしました。
親の目とプロの目。
集団での支援も、先日勉強してきましたから!と、鼻息荒く
『こういうときは、こういう行動』
『こういうときは、こういう言葉かけ』を、してくださいと伝えました。
それが、わたしの役割だと思い、むすこだけじゃなく、せんせいやクラスのお友達のためになると思っていました。
でも、せんせいのご厚意で運動会をこっそり見学しても、怒りや悲しみに暮れるときが多かったのです。
・どうして、せんせいは言ったことをしてくれないのだろうか?
・せんせい間で、共有はしてくれたんだろうか?
そんな怒りばかりがあふれてきて、草むらから 涙をこらえるのが必死でした。
涙と一緒に怒りの奥から 出てきた感情は、悲しみ。
せんせいは、むすこのことも、わたしのこともわかってくれない。
という、大きな悲しみにたどり着きました。
でもね、そこで わたしはひとつ、たいせつなことを忘れていたことに気が付きました。
せんせいのお話しをきく。ということを。
わたしもむすこも、せんせいをとても信頼しています。
でもだからこそ、今回は、わかってほしい。
そんな気持ちが先走ってしまったな。と感じました。
* 今度は、Iメッセージで *
本番3日前に、自分の本音に気づいたわたしは、Iメッセージで せんせいに伝えました。
・元発達障害指導員としての使命感
・先生が、わかってくれていないようで悲しかったこと
そして、せんせいのお話しを聞かなくて、ごめんなさいということ。
すると、わたしよりずーっと若いせんせいも、わたしよりちょっとだけ先輩のせんせいも、わたしの要望を取り入れつつ、気持ちも受け止めてくれました。
朝、連絡帳に書いたことを、ほかのせんせい方とも すぐに共有してくださったようで、その日はじめて むすこは組体操の中のできるところすべてを一人でこなしたのだそう。
いつものようにお迎えにいくと、クラスのみんなが
『○○(むすこの名前)、きょうね、ひとりでできたよ!』
『○○(むすこの名前)、くみたいそう、じょうずにできるようになったよ!』
他人のことなのに、目を輝かせて わたしに教えてくれるのです。
そうだった、そうだった、むすこはこの中で成長させてもらってるんだった…
* 気づいた時には、ありがとう *
ありがとうは、承認のことばです。
わたしは、過去に失敗した経験から、気づいた時には感謝の気持ちを伝えるようにしています。
・毎朝、手をひろげて むすこを受け入れてくれること
・むすこの要望を丁寧に聞いてくれること
・要望の多いわたしを、いつもあたたかく見守ってくれること
今でもこんな風に 自分の要望ばっかり押しつけちゃて 失敗しちゃうこともあるけれど、きっと今まで積み重ねてきた【ありがとう】が、せんせいと、むすこと、わたしの信頼関係になっていると信じています。
運動会、いままでで一番最高の取り組みをしていたむすこ。
もちろん、取り組めなかった箇所もあるけれど、胸をはって三角すわりをしているむすこを、誇りにさえ 思いました。
せんせい、ありがとう。
これからも、よろしくお願いします^^
浜田悦子
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【協会より】
11月27日(金)に、当協会主催で 発達障害に関する勉強会を開きます。
ゲストは、ベストセラー「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」の著者shizuさん。
場所は、東京都の九段下駅近くです。
会員のみなさまには、一足先にお申し込みができるよう、ご連絡を差し上げます。
今回のメルマガを執筆した、浜田悦子インストラクターもお話させていただきます。
(浜田インストラクター(えっちゃん)は、モデルさんのように美しいのですよ(*^_^*))
ぜひ、いらしてくださいね。
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