理化学研究所の小保方さんの、STAP細胞の研究成果に関する報道を見ていて、つくづく難しいな~、と思ったしだいです。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
私も技術屋の端くれですので、小保方さんの研究がいかに独創性に富んだものか、理解できます。
あまりにも常識はずれの発想ゆえ、かつてnature誌に投稿した論文は、「これまでの数百年にわたる細胞学の歴史を冒涜している。」と酷評された、とあります。
それでもめげずに、信念を貫き通し、客観的に証明できるデータを取り、世間にこの業績を認めてもらったことは、賞賛以外の言葉は見つかりません。
小保方さんの業績を見て、勇気づけられた人も多いことでしょう。
私も間違いなくその一人です。
彼女のように、信念を貫き、ものごとに取り組めば、いつか絶対に目標、夢はかなう、と改めて思った人も多いでしょう。
今回の小保方さんの業績で注目しなければならないのは、彼女は、偶然、実験に使用する細胞を細い管の中を通した際、別の細胞に変わっていた、という事実を発見していたことでした。
つまり、目標となる現象、再現方法を探るべき現象を偶然、発見していた、という事実があることです。
理由はよくわからないけど、細胞が変化する。
細胞はどのような環境で変化するのか、ということを、とことん突き詰め、今回の大発見に至ったわけです。
ここでのポイントは、ある意味、「ゴールは早い段階で見えかけていた。」ということです。
ゴールにたどり着くまでの道順を、それこそ膨大な数の思考錯誤と実験を繰り返したことでしょう。
ところが、今回の小保方さんの業績、努力を誤って解釈してしまうと、次のようなことにもなりかねません。
小保方さんの努力 = 信念を貫く、と解釈し、間違った方法で延々と走り続けてしまうケースが出てくることです。
目標はぶれずに持っている人でも、結果がなかなか出ないやり方に固執してしまうケースは非常に多く見かけます。
一度はじめたやり方に、どこで見切りをつけるかは難しいことなのですが、結果が出ないやり方に固執してしまうと、いい結果を得ることはできません。
要は、失敗してもめげずに、別のやり方を次々と考え、ゴールに向かって進んでいくのがよいかと思います。
これってまさに受験勉強にもそのまま当てはまります。
目標は大学や高校への合格。
それを達成するためには、英語の点数をもっと上げなければならない。
英語のテストでできないところは、長文読解なのに、学校から出された単語の書き取りばかりやっていては、いつまでたっても、長文読解の力はつきません。
これと同じで、成功を勝ち取るには、やり方に固執してはいけない、ということを、今回の小保方さんの事例で改めて学びました。
蛇足ではありますが、小保方さんはマスコミに付きまとまれ、研究生活に支障が出てきているようです。
どうか、報道がこれ以上、加熱することなく、そっとしておいてあげてほしいものです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。