日本の大学。最近はめっきり、アジアからの留学生が減っています。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
私が学生の頃。大学のキャンパスには、アジアからの留学生がけっこういました。
各学科に一人の割合で、留学生がいましたでしょうか。
彼らは日本語を一生懸命覚え、日本語を話し、日本語の授業を受け、日本語で試験を受けていました。
20年前はそれが当たり前だったのです。
この時代、アジアの大学において、英語で授業をやっている大学は少なく、英語で授業を行っていないことは、まったくハンディになりませんでした。
日本は世界最先端の技術を持ち、日本のメーカー各社は世界を席巻しており、まさに「ジャパン アズ ナンバーワン」と言われた時代でした。
しかし現在、アジアからの留学生は減少の一途をだとり、キャンパスから留学生の姿が減りました。
こんな状況に危機感を持ったのか、最近、私の母校の大学でも、大学院から一部の授業を英語でやるようになりました。
しかし、実態を聞くと、日本人だけの受講生と先生だと、英語で授業をするにしても、身が入らないというか、面倒くさいというか、効率が悪いのだそうです。
先生も毎年使いまわしている講義の資料を英語に書き換えなければならないため、手数がかかるとの理由で、英語での授業はなかなか浸透しないとのことです。
この中に、一人でも留学生がいれば緊張感が出てくることでしょう。
一般的に留学生の方が、日本人学生よりも段違いに英語はできるので、先生もプライドにかけても、英語でしっかり授業を行う必要が出てくるわけです。
しかしなぜ、アジア各国の留学生は、日本に来なくなったのか。
これは一言でいえば、日本の大学のカリキュラムが、留学生にとって魅力的ではないからでしょう。
日本の大学の多くは、授業や実習など、昔からやっていることはほとんど変わっていません。
教育方針なんかも、ほとんど変わっていないのです。
この間に、たとえば韓国の大学は英語で授業を行うようになりました。
それに伴って、外国人の講師も受け入れることができるようになり、いろいろな民族、考え方を持つ人と接点を持ちはじめ、多様性をも学んでいくことになります。
そして世界え通用する人材となるためのリーダーシップ教育に力を入れ、グローバル企業に入社した直後から、即戦力に近い状態で、能力を発揮できる状態にまで仕上がります。
いいのか悪いのか、意見が分かれるところですが、アメリカの大学は、「高度な職業訓練所」という呼び名もあるほどです。
そんな中、日本の大学は昔から変わらぬ教育を行っています。
日本の大学教育の問題点とは、世の中、すなわち、卒業生の大半を受け入れる企業側が、どんな人材を欲しているか、ということを理解していません。
まずはこの部分を改めないと、グローバル人材なんてものは、絶対に生まれてこないのです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。