将来、形ある物をつくりたい、開発したい、ということであれば工学部または理工学部への進学するとよいでしょう。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
ところで工学部を受験するのはいいのですが、次の問題はどの「学科」へ進学すればよいのでしょうか。
将来作りたいもの、携わりたい物から進学する学科が決められればベストです。
しかし中学生、高校生のうちから、具体的な物を絞り込むのは難しいと思います。
ですので、ここは発想を逆にして、工学部の各学科に入るとどんな専門知識がつくのかを解説していきたいと思います。
まずは工学部の機械工学科。
最近は「機械工学科」というシンプルな名称は少なくなってきているようです。
○○機械工学科とか、ロボット工学科とか、まあ、学科名のどこかに「機械」という文字が入っていれば、機械工学を学べると思っていてよいでしょう。
機械工学科の特徴は、なんといっても「つぶしがきく」ということです。
「つぶしがきく」とは、機械工学科を卒業していれば、就職に困ることはない、という意味です。
もっとも最近は、20年前とは異なり、機械工学科を卒業していれば誰でも就職できるとわけではありません。
これまでに申し上げてきたように、学校の勉強だけではなく、プラスアルファの能力がないと、就職も厳しくなってきています。
しかし、工学部の中ではなんだかんだ言っても、機械工学科、機械系の学科が一番求人数が多いのが実情です。
機械工学って、すべてのものづくりの土台になるわけですから、製造業であれば必ず機械系の技術者が必要なのですね。
どんな製品を開発するにしても、必ずメカの部分の設計って誰かがやらなければならないのです。
ですので、ものづくりがやりたいのだけど、どうしても具体的な「物」のイメージが決められない場合は、機械工学科を選択するのが無難かもしれません。
つまり、迷ったときは機械工学科、ということです。
しかし、機械工学科を出ていればどの企業にも就職はできると思いますが、どの企業にいっても花形の仕事ができるとは限りません。
機械工学科を卒業し、たとえば化学メーカーや、製薬メーカーに就職をすると、製造設備の設計や、メンテナンス担当となることが多いです。
化学メーカーにおける新材料の開発や、製薬メーカーにおける新薬の開発に、機械工学科出身の技術者が配属される可能性は極めて低いです。
機械工学科を卒業し、企業に就職し、花形の仕事をやらせてもらえるところは、なんといっても、自動車や工作機械など、「機械」を作っているところです。
機械工学科は、つぶしはきくけど、やはり花形の仕事をしたいとなると、機械を作っている会社、ということになるのですね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。