【大阪市西区二児餓死事件】あれから10年 | 子どもを守る目@関西のブログ

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このコミュニティーは、育児不安・育児困難を抱えた方をサポートしたい、そんな思いで生まれました。

「学ぶ会」「セミナー」「お茶会」などを通して、
子育てについて語り合い、学び合い、出会いや繋がりを作っています。

大阪市西区2児餓死事件から、今日で10年。

 

 

『児童虐待をなくすために、自分たちにできることを』

 

10年前、mixi全盛期だったので、匿名で集まった仲間たちと、私たちに出来ることを何度も話し合い、アクションを起こしてきました🌈

 

✅事件が起こった後に、みんなで話し合ったことのメモが残っていました。

 

☑️「何かしたい」という気持ちを実際の行動にうつしていく。

 

☑️ママ友同士・地域も巻き込んで子どもの預かり合いをする。

 

☑️それができるようにご近所に顔見知りをつくる。

 

☑️それが出来る場所をつくる。

 

☑️自分が住む町の行政サービスについて知る。そして実際に使ってみる。

 

☑️育児に疲れた時は誰かに助けを求めてみる。

 

☑️育児中の「つらい」「しんどい」を素直に言えるようになる。

 

✅行動を起こそうと思っても、壁があります。

 

☑️働きながらの育児はとにかく大変。
サークルなどでつながりを持とうにも時間も体力もない。

 

☑️毎日の生活に疲れると、人に会うのもしんどくなる。
まして、行政に足を運ぶ気にはなれない。

 

☑️自分に責任があると思ってしまって、助けてと言えない。

 

✅では、どうしたらいいか?

 

☑️育児中の当事者目線で訴え、知ってもらう。

 

☑️つらい時は甘える。助け合うことから始める。

 

☑️自分の経験や、そこから得た情報を共有し学び合う。

 

✅そのためには、メディアのチカラが必要。

仲間たちが、積極的にメディアの取材を受けました。


あれから10年。

 

☑️SNSの発展により、ますます孤立化がすすんだ。

 

☑️事件が起きるたびにバッシングが起こり、SOSを出しにくくなった。

 

☑️事件が起こるたびに新たな法律や条例ができ、仕組みが複雑化して現場が混乱する。

 

☑️行政は責任追及をされないように、制度を頑なに守る。

 

☑️人を守るためにつくられたはずの制度に、支援する側も、支援される側も縛られ、苦しめられる。

 

☑️行政職員さんには異動があるので、異動があるたびに0から関係性をつくり直し。

 

☑️政治も4年ごとに人が入れ替わるので、その度に関係性をつくり直し。
(10年前と変わらない私たちが取材を受けていますが、今日来てくださった記者さんたちは、全員一回り若返っていました😅)

 

どれだけ良い制度ができても、結局動くのは、人です。

 

人と人が、あたたかい気持ちを持ち寄って助け合う文化をつくらないと、何も変わりません。

 

制度はこの10年、いくつも新しいものが出来ました。

 

改正児童虐待防止法も4月1日から施行されました。

 

でも現場で動くのは結局、人です。

 

人に心がないと、人を救えません。


制度だけでは人を救えません。

 

だから、動き続けます。

 

所属や肩書関係なしに、今、みんなで助け合って行動しないと。

 

事件当時、楓ちゃんと同じ年齢で、事件後、一緒に手を合わせてくれていた男の子。

 

『どうすれば社会は良くなると思いますか?』という記者さんの質問への答え。

 

『大人がしっかりしてほしい。
大人がしっかりしていれば、子どもを守れた』

 

ママさんのつぶやき。

 

『社会の無関心が事件をうんだ。
10年たっても同じ。
関わりを持てば救えた命が沢山ある』