9月の学ぶ会【報告】 | 子どもを守る目@関西のブログ

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このコミュニティーは、育児不安・育児困難を抱えた方をサポートしたい、そんな思いで生まれました。

「学ぶ会」「セミナー」「お茶会」などを通して、
子育てについて語り合い、学び合い、出会いや繋がりを作っています。

子どもを守る目@関西の辻 由起子です。

今月の学ぶ会は、前日にNHK全国放送で、

「もしも明日 我が子に虐待を始めたら」

の放送があったため、とても内容の濃い話合いをすることができました。
(メンバーも2人出演しました)

参加者は、

真夜中のカウンセリングもやっているま~ぴょんさん

しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西 事務局長、大森順子さん

シンガーソングライター橋本昌彦さんのお嫁さんのさやかさん

ドラマの脚本を書いてくださった安田真奈さん

娘さんの胎内記憶の実話を伝える、のうまるかおりさん

共同通信社さん
動物虐待の問題に取り組んでいらっしゃる方
保育専門学校の講師をされている方
離婚カウンセラーをされている方
虐待問題をなんとかしたい!との思いで、メディアにも積極的に発信してくれているメンバー2人

そしてなんと、東京より!子どもを守る目@文京区のレイコさん

お子さん4名、計17名での開催でした。

まずは自己紹介からスタートしましたが、
その時点ですでに、皆さんの思いが溢れていました。

今回はある自治体の、虐待通告があった時のチェックシートやマニュアルを参考に、
まずは意見を出し合いました。

共通した意見では、行政が頑張ってくれているのはとてもよくわかるけれど、
自分が通報を受けたとしたら、やっぱりショック。
誰が通報したか、疑心暗鬼になって、ご近所付き合いがますますできなくなる、
というようなことでした。

かといって、顔のわからない方にいきなりおせっかいを焼くことは難しいので、
普段から顔のわかる関係を築くことが大切。

一例として、マンションの掃除が月に一回必ずあるので顔がわかる、という意見がありました。

一方で、本当に自分が追い詰められている時は、マンションの住人に会うのも嫌なので、
掃除があっても参加しなかった、との意見もありました。

西区の事件以来、事件のあったマンションの住人は、月に一度集まって食事をしているそうです。
その集まりには行政の方も毎回参加しているそうです。

行政と民間が、顔を見知って、ざっくばらんに意見を交換する良い取り組みだな、と思いました。

続いて、番組を見ての感想で、

「男性はなぜクローズアップされないの?」

という意見が出ました。

番組の中では、ドラマを見ての討論があったのですが、
討論に参加したのは全て女性でした(西澤哲先生以外)。

虐待がニュースになっても、男性のことはあまり追及されないので、
世間一般では、女性(つまり母親)の問題と思われがちなのでは…との意見が出ました。

男性も育児に悩んでいるので、虐待から立ち直った父親の意見も是非聞きたいです。

そして、児童虐待問題は、元を辿れば夫婦の問題になるので、
(子どもは男性と女性がいて、初めて生まれるので)
夫婦を支援するような仕組みが必要。

もっと言えば、夫婦になる前の中高生の、恋愛教育から必要。

マニュアルや制度があっても、
人を救うのは人なので、
悩んでいる人の気持ちに寄り添える社会にしていきたい。

虐待問題は、しんどいことが重なった時に起きるので、
自分が満たされていない時、ちょっとしたきっかけでスイッチが入ってしまう。

孤独で、誰かに助けて欲しい時に、
人の手のぬくもりや、温かい言葉があれば全然違うはず。

子どもと2人きりでいてると、自分の価値観を全て子どもに押し付けてしまうので、
いろんな方の価値観に触れることが大切。

虐待を連鎖させないために、自分の問題は自分の代で解決する。

メンバーの一人で、行政の相談員をされている方が、

「相談に来られる方の怒りは、全てSOSに聞こえるんよ」

とおっしゃっていました。

子どもに向かって怒っている声の根っこには、
疲れや苦しみや不安がある。

だからと言って、子どもを虐待するのはよくないので、
自分の感情をコントロールできる力を養うのが、子育て中の課題。

他にもいろいろ…

3時間以上わたって話し合いをしたため、
全ての意見を書ききれなくて申し訳ないです。

今回もとても熱い話合いができました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!

毎月第四日曜に、「学ぶ会」を開催していますので、
興味のある方は是非ご参加ください。

お待ちしております。

子どもを守る目@関西
kodomo-mamorume@kansai.zaq.jp


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