今回取り上げる季語は月見草で、夏の季語となります。
お恥ずかしながら歳時記や図鑑を見ずに思い込みで黄色の花を想像していました。
しかし、よく調べてみると白い花と書かれており、黄色の花は待宵草という別の花とだとわかりました。
(月見草)
(待宵草)
待宵草と月見草の花はだいぶ印象が違います。
いままで月見草で作句したものは間違った印象で詠んでいたようです。
私のようにうっかり間違えたのか、意図したものかどうかはわかりませんが、太宰治著の「富嶽百景」に著されている月見草は待宵草だと言われています。
また、偶然にも月見草、待宵草ともに北米からの帰化植物です。
ではいつものように歳時記の例句を見ながら月見草という季語について考えてみたいと思います。
月見草は夕方に咲き始め、朝方に萎むという性質から詠まれる時間帯が夕方という句が多数見られます。
また、朝方にはしぼんでしまうという咲いている時間の短さからか儚さを連想させる句が多く見られます。
このあたりを押さえながら作句を進めるのが順当なところかと思います。
月見草眠らぬ街の女かな
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。