では前回の続きのお話をしたいと思います。
混雑した堂内から出て、表通りまで下りてきて改めて大浦天主堂の方を見てみると天主堂に向かって右側に煉瓦造りの大きな建物があるのに気づきました。
大きな建物なのでここに来た時に気づいているはずなのですが、天主堂ばかりに気を取られてすっかり見落としていたようです。
この建物は旧長崎大司教館と呼ばれています。
元々は大浦天主堂が建てられる前に神父が執務を行う司祭館として建てられたのが前身で、1915年に司祭館が老朽化のため建て直されたのが現在の建物です。
旧長崎大司教館の奥には旧羅典神学校と呼ばれる建物があり、1875年に建てられた当初は長崎公教神学校と呼ばれていましたが、ミサや授業が全てラテン語で行われていたため、羅典神学校と呼ばれるようになりました。
旧長崎司教館は県の有形文化財、羅典神学校は国の有形文化財となっています。
私が訪れた当時は旧長崎司教館は非公開でしたが、現在は大浦天主堂キリシタン博物館として公開されています。
これで大浦天主堂を訪問した時のお話しは終わりにしたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
5回に渡るお話しに最後までお付き合いいただきありがとうございました。