今回取り上げる季語は冬眠で、冬の季語となります。
手持ちの歳時記では動物の分類となっています。
一般的に動物の季語は景色を持っているので、最初は「冬眠や」で詠んでみました。
しかし、「冬眠や」では漠然としていて、景色がはっきりしません。
そこで気付いたのは、冬眠している爬虫類、動物の姿を私たちが実際に目にすることはまず無いので冬眠の景色が浮かばないということです。
「冬眠や」と詠んでも、景色がはっきりと像を結ばないのはそのためだったのです。
そこで、冬眠の像をはっきりさせるため「冬眠の・・・・」というように、冬眠と実際に像が浮かぶなにかと組み合わせてみました。
そうすると景色がぐっと広がり、その景色から様々な思いが流れ込んできました。
しかし、ここで一つ壁に突き当たりました。先ほども申しました通り、冬眠している爬虫類、動物の姿を私たちが実際に目にすることはまず無いので、どうしても冬眠している動物だけに絞り込むと詠む世界が限られてきます。
そういう理由で今回は「冬眠の」の後に続く言葉が動物ではないものがほとんどとなってしまいました。
このように詠んだ場合の評価はどうなるのか気になるところです。
冬眠の木に無口なる烏かな
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。