水涸る(冬の季語) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回取り上げる季語は「水涸る」は冬の季語で分類は地理となります。

 

 

地理の季語である「水涸る」でどんな風景が浮かぶか口ずさんでみましたが、なんら風景が浮かんできません。

 

 

やはり文語であり、あまり口ずさむことのない「水涸る」では風景が浮かばないのではと思い、似た言葉の「水涸れ」という言葉を口ずさむと、晴天下で干上がった水田の風景がさっと浮かびました。

 

そこで、辞書で「水涸る」と「水涸れ」の違いを調べてみると、この二つの言葉の違いは語尾の「る」と「れ」ですが、辞書には別項目で記載されていました。

 

「水涸る」は「河川や湖沼の水が減って、流れが細くなったり、干上がったりする」で「水涸れ」は「日照りが続いたりして、田や貯水池、井戸などの水がかれること」となっています。

 

 

口ずさんでみて浮かぶ風景が辞書の記述と酷似していることに少し驚きました。

 

 

また語尾の「る」と「れ」だけしか違わないにも関わらす、そこからひらめく風景の違いにも驚かされました。

 

 

この「水涸れ」を音読してこんな風景が浮かぶのは私だけかもしれませんが、言葉を口ずさんでみるということの重要性に改めて気付かされました。

 

今は「水涸る」で風景は浮かんできませんでしたが、季語に親しみ、そしてその季語を使った俳句の鑑賞を続けていけば、私もいつか「水涸る」で風景が浮かぶ日が来るのかもしれません。

 

熒惑(けいこく、けいわく)へ片道の旅水涸るる(熒惑は火星の異称)

(俳句ポスト投句)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。