今回取り上げる季語は秋薔薇(あきばら)で言葉通り秋の季語となります。
歳時記によっては「あきそうび」と記されているものもあります。
薔薇は春を除く夏、秋、冬の季語ととして取り上げられています。
やはり、人気のある花なので多くの句が詠まれ、その季節ごとの季語として定着していったのではないかと推察されます。
秋薔薇というと夏の匂い立つ大輪の花と色褪せて芳香も弱い冬の薔薇の中間に当たります。
個人的には秋薔薇は強い季語である薔薇と冬薔薇の間で中途半端な印象がぬぐえなかったのですが、例句を見てゆくと秋の風景や季節感と取り合わせた趣深い作品がたくさん見つかりました。
私もこれらの例を参考に夏から冬へ移ろう季節の風景、情景と取り合わせた句を詠んでみたいと思います。
秋薔薇や旅芸人の一座去り
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。