雲 (俳句という視点から考えてみる) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回とりあげるのは雲です。

 

 

季語ではありませんが、俳句のお題として考えてみたいと思います。

 

「雲」から始まる熟語を私の持っている電子辞書で調べてみると七十個ありました。

 

 

その中で気になる熟語を一つ取り上げてみたいと思います。

 

それは「雲漢」という熟語で「天の川」と同義語だそうです。

 

 

もう少し突っ込んで調べてみると、「漢」という字自体に「天の川」という意味があり、雲は高く遙かなとかもやもやしたという例えに使われるそうなので、雲は漢(天の川)を形容するものとして使われていると考えられます。

 

これらを考え合わせると「雲漢」という熟語は「高く遙かなもやもやした天の川」というような解釈ができると思われます。

 

この語順からすると漢文から成立した熟語ではないかと推察されますが、たった二文字でこんなに豊かな表現が出来る漢字とはとても便利な言語なのだと改めて思いました。

 

 

こんなことを調べているとふと疑問に思ったのは「雲漢」は「天の川」の同義語であるならば、季語として使えるのかということです。

 

調べてみると「雲漢」を傍題(子季語)として採用している歳時記もあるので、「雲漢」が季語として使われていることがわかりました。

 

 

また、似たような傍題(子季語)として「銀漢」、「天漢」、「河漢」があることもわかりました。

 

季語の奥深さに驚かされるばかりです。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。