今回取り上げる季語は探梅で、冬の季語となります。
探梅という言葉ですぐ浮かんだ風景は山林を歩いていると梅の花が一輪、二輪と咲いている風景でした。
しかし、探梅の例句を調べていくと、そこには必ずしも梅の花が見えたなど、花が存在しているということではなく、また梅の花を見たということを詠んでいるわけでもないということが徐々にわかってきました。
例句に詠まれているものの多くは梅の花を捜している道中や探しに行こうとする行為や気持ちの中にある風景や思いが詠まれている季語なのだと認識を新たにしました。
杣人の夫の小屋へと梅探る
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。