蟇(夏の季語) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回取り上げる季語は蟇で夏の季語となります。

 

 

また、蝦蟇とも書きます。

 

蛙といえば池や沼などの水中や水辺に住んでいるものが多いですが、蟇は陸生で昼間は草むらや穴の中に潜んで過ごし、夕方になると餌となる昆虫や蚯蚓などを探すため活動を始めます。

 

 

水辺にいるのは産卵期で、卵は水中に産み落とされます。

 

 

陸上にいることが多いため人目につくことが多い蛙です。

 

車に轢かれた蟇が道路上に横たわっている姿をたまに見かけます。

 

 

雨蛙など小さな蛙の仲間に比べると大柄で、四肢が短く跳躍力が劣るため動きが鈍く、逃げ切れずに轢かれてしまうのでしょうか?

 

一方で雨蛙などの小型の蛙に比べて大きな体躯と背中のイボ、そして暗褐色の体色は人々に畏怖の念を抱かせるのか、歌舞伎の演目に蟇は妖術使いという設定のものがあります。

 

 

このように蟇についての心象を見ていくと童話や鳥獣戯画に登場するおしゃべりでひょうきんな蛙とはまったく別物として考えていく必要があるなと感じています。

 

 

蟇砂丘は全てにわたずみ
(俳句ポスト投句)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。