枇杷の花(冬の季語) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回取り上げる季語は枇杷の花で、冬の季語となります。

 

枇杷の花と聞いて、どんな花なのか、何時咲くのか、冬の季語なので冬に咲くのでしょうが、初冬、仲冬、晩冬、それとも冬の間中なのか、全く知らずにいました。

 

こんな時は写真付き歳時記の出番です。

 

掲載されている写真を見てみるとかなり小さな花の集まりであることがわかりました。

 

 

良い香りがすると書かれているので、小さい花の集まりと相まって木犀の花を連想しました。

 

 

枇杷の原産地は中国南西部からインドシナ半島といわれており、

 

温暖な地でしか育たないようで、日本で自生しているのは九州、四国と黒潮洗う本州の太平洋側だけです。

 

その中でも枇杷の収穫量が最も多いのは長崎県でその次が千葉県となっています。

 

 

奈良時代の書物にはすでに枇杷に関する記述があることから有史以前から日本に自生していたのか、もしくは古代に大陸から持ち込まれたようです。

 

枇杷の葉は20センチ前後あり、庭などに植えるとその大きな葉が日射しを遮るため、その家には病人が出やすいと言われています。

 

 

さて、季語としての枇杷の花をみてみると枇杷に関する先のような話があるからでしょうか、病や老いに関する句が多く見られるように思います。

 

 

先ほど枇杷の花は良い香りがするとご紹介しましたが、その臭いに関する句が余り見られないように感じます。

 

枇杷の花が咲いているところに出くわした記憶がないのではっきりとは言えないのですが、冬の低温や吹きすさぶ季節風の中で中々花の香りを感じにくいため、枇杷の花の香りに関する句が少ないのではなかろうかと考えます。

 

キリシタンの古老住む家枇杷の花
(俳句ポスト投句)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。