では、前回の続きを始めさせていただきます。
以前ご紹介した休憩室の奥にある階段を登っていきます。
二階への階段の手すりには寺院などによく見られる擬宝珠に似たものが手すりに取り付けられています。
明かり取りの窓枠も書院建築を意識した意匠になっており、この場所の画像だけ見ていると近代に建てられた寺院にいるような錯覚にとらわれます。
そして、階段を登り切った所にある踊り場の天井にも一階の休憩室に合った物と同じ意匠の照明器具が出迎えてくれます。
二階の展示室にも外側を巡る回廊があり、そこからは受付のあった事務棟がみえます。その先には神戸の街並みが一望できます。
それまでは気づかかなったのですが、事務棟は青銅葺きの本館と違い黒の瓦葺であることがわかります。
こうして見ると青銅葺きの本館より落ち着いた印象を受けます。
二階は常設展示室となっており、白鶴美術館が誇る青銅器の収蔵品が数多く展示されています。
そのほか絵画、掛軸など数多くの展示があります。
さて、館内のご紹介はこのあたりにして、一般の美術館と少し異なる白鶴美術館の開館時期について、お伝えしたいと思います。
白鶴美術館は春季と秋季のみの開館ですのでご注意ください。
お出かけの際は開館日をホームページでお確かめください。(白鶴美術館 (hakutsuru-museum.org))
また、本館とは別に新館があり、こちらは中近東を中心に世界各国の絨毯を展示しています。
開館日は本館と同じですので併せてご覧いただけます。
私が訪れたのは春季の開館日で入口から受付のある事務棟までの道沿いによく手入れされた庭園に色とりどりの花が咲いていました。
秋には秋のまた違った姿を見せてくれるかもしれません。白鶴美術館をご訪問の際は本館、新館だけでなく、庭園を散策されるのも一興かと思います。
これで白鶴美術館についてのお話しを終わらせていただきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また、長期にわたるお話しにお付き合いいただきありがとうございました。