もう一年以上前のことになりますが、「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」への着陸しました。
遅ればせながら、成功おめでとうございます。
今回の成功は小惑星「イトカワ」での試料採取に成功した「はやぶさ」での経験と失敗を一つ一つ分析して、改善につなげた結果だと思います。
失敗すると外野からはやいのやいの言われます。
しかし、現在の人類があたりまえと思っていることは先人の数限りない失敗からの生み出されたものであることを忘れてはならないと思います。
「はやぶさ」と「はやぶさ2」の教訓は私にそれを思い出させるよい機会になりました。
さて、JAXAから「はやぶさ2」に関する数多くの情報や画像が提供されていますが、その中で私が思わず目頭が熱くなるような画像をご紹介したいと思います。
この動画は2018年10月15日に「はやぶさ2」がタッチダウンリハーサル(「りゅうぐう」への着陸の予行演習)の時に撮影されたものです。
この時の「りゅうぐう」への最接近距離は22.3mだったそうです。
この画像から岩だらけの「りゅうぐう」の表面が手に取るようにわかります。
私がこの動画で最も注目したのは「りゅうぐう」の表面に映った「はやぶさ2」の影でした。
最接近から徐々に高度を上げて小さくなって行く「はやぶさ2」の影を見ていると目頭が熱くなってきたのでした。
それは地球から3億キロ離れた「りゅうぐう」に到着し、そして近づいて、また離れていっただけのことでしたが、もし「はやぶさ2」に人間が搭乗していたとしても、容易なことではありません。
そんな難しい任務をたった一機で淡々とこなす「はやぶさ2」は冷たい機械ではなく、血の通った暖かい機械、人間のように思えて仕方がありません。
そう思うと真っ暗な宇宙空間にたった一機でいる「はやぶさ2」がとても愛おしく思えて、目頭が熱くなってきたのでした。
はやぶさ2は今年、2020年の末に地球に帰還する予定です。
「りゅうぐう」から採取した貴重なサンプルと着陸したローバー「ミネルバ」の探査した結果はどんな成果を私たちにもたらしてくれるのでしょうか?
「はやぶさ2」の帰還がとても待ち遠しい今日この頃です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。