今回は米国で暮らしてみて日本の常識が通用しなかった経験についてお話ししたいと思います。
米国に単身赴任していた頃はホテルまたは家具、家電(主にテレビ、冷蔵庫など)が備え付けられたアパートを転々としていました。
その後、家族を呼び寄せたことをきっかけに一軒家を借りることにしました。借家ですので家具や家電は勿論ありません。(稀に前の居住者や家主さんが家電、家具をそのまま残されている場合もあります)
そこで、赴任先の現地従業員に家電や家具は何処に買いに行けばよいか尋ねてみると、あわてて新品を買わずに最初は賃貸で揃えて、米国の生活に慣れたらゆっくり探せばいいと助言されました。
追々知ることになるのですが、米国人は日本人に比べて勤務先や居住先を代えることが多く、家具や家電を賃貸する業者が結構いるそうです。
また、米国人は引っ越す前にガレージセール(読んで字のごとくガレージ(車庫)の前に物品を並べて売りさばく)というのを開いて家具、家電から食器、服に至る家財のほとんどを処分して、引越し先でまた新たに買い揃えていくそうです。
そういう事情なので、なるべく早く処分するために、びっくりするような値段で売りさばいていきます。
日本人は他人が使ったものに対して嫌悪感(目には見えないが、なんか不潔、汚れているなどの不快感)を持ちがちですが、アメリカ人はそんなことは気にしないようです。
時には無料で持っていっていい場合もあります。
ゆっくり探せばいいと言うのは、高い新品を買わなくてもガレージセールなどでいい出物が安くもしくは無料で手に入るので、そうすれば安く揃えられるという意味だったようです。
先の家電、家具の賃貸業者もこのガレージセールで安くもしくはただで手に入れたものを清掃、もしくは修理して貸し出しているのかもしれません。
さて、先の賃貸業者のお話を戻して、紹介されたのは個人でやっている業者で自宅のガレージに様々な大きさの冷蔵庫、洗濯機、乾燥機(米国では屋外に洗濯物を干す習慣がないので各家庭に必ず乾燥機があります)が置かれていました。
その中から今度住む家におけそうな大きさ(特に冷蔵庫は日本では考えられないような大きなものがあります)のものを選びました。
同時に家具も賃貸しました。家具といっても、食器類はキッチンの巨大な収納で事足りそうですし、服は各部屋に備え付けのクロゼットに全て入りそうなので、日本では必需品だった食器棚、箪笥類は必要なさそうです。
結局、借りたのはソファーとベッドだけでした。
そして、それらは後日業者が配達してくれました。
そして、いよいよ家財も揃って新しい生活が始まりました。
夜も更けて参りましたので、続きは次回に譲りたいとおもいます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。