黒崎教会堂1 | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

長崎県の教会群が近く世界遺産登録されました。おめでとうございます。そうすると関係箇所は観光客でごった返すことが予想され、観光客が多くなる前に訪れておきたく、まず最初に長崎市上黒崎(旧長崎県彼杵郡外海町)にある黒崎教会堂を訪れましたので、そのお話をしたいと思います。

 

この黒崎教会堂は世界遺産登録の対象にはなっていませんが、遠藤周作氏の著書である「沈黙」(2016年には「沈黙-サイレンスー」という題名で映画化されました)を読んで、その小説の舞台となった旧外海町と遠藤周作氏が愛した角力灘をこの目で見ておきたかったので、その場所にある黒崎教会堂を訪れることにしました。

 

黒崎教会堂まではJR長崎駅前から路線バスで一時間ほど揺られることとなります。

 

訪れたのは日曜日であり、出発も早朝だったので人もまばらな長崎駅前のバスターミナルから長崎バスに乗って出発しました。

 

それでも長崎駅を出たころは満席だったのですが、途中で一人、また一人とお客さんが下車してゆき、長崎市街の外れまで来て、山道にさしかかるころには私を含めて数名しか乗車していませんでした。

 

途中の桜の里バスターミナルで長崎バスから西海バスに乗り換えて、一路黒崎教会をめざました。

 

閑散とした社内から窓の外を眺めていると、山あいから角力灘(東シナ海)が見えてきました。

 

 

当日は小雨混じりの曇りで、先にご紹介した「沈黙」の主人公であるポルトガル人司祭のロドリゴが梅雨時の山中を逃げ惑う場面によく似た天気でした。

 

 

曇り空を映した灰色の海と小雨に煙る山を見ながら、山中をさまよっていたロドリゴがどんな心境であったのか思い浮かべながらバスの揺れに身を任せていました。

 

こんな天気はあいにくの天気と言うのが普通なのですが、「沈黙」の一場面について私の想像力をかきたてるこの天気には感謝を覚えました。

 

そんな風景を眺めながらバスに揺られていると、ほどなく黒崎教会前バス停に到着しました。

 

 

まだまだ先の長いお話になりそうなので、今回はこのあたりにして続きは次回に譲りたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。