日本人宇宙飛行士との出会い(1) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回は私が初めて家族同伴で海外赴任した時に、その赴任先でお会いした日本人宇宙飛行士のお話をしたいと思います。

 

初めて家族同伴で海外赴任した場所はアメリカ合衆国のテキサス州ヒューストンです。

 

私自身は今回2度目の海外赴任となります。

 

ここヒューストンは皆様もご存知かと思いますが、NASA(アメリカ航空宇宙局)のリンドン・B・ジョンソン宇宙センターがあります。(よく勘違いされるのですが、ここヒューストンにある施設は有人宇宙飛行の管制センター、宇宙飛行士の訓練施設、月の石の研究施設、そして一般向けのに開放されているスペースセンタ-・ヒューストンなどがあり、ロケットの発射場はありません。ロケットの発射場はフロリダ州ケネディ宇宙センターにあります)

 

今回の赴任当時、私の息子は1歳数ヶ月だったのですが、先天性の心臓疾患を患っていました。

 

この疾患はすぐ手術しなければならないような重いものではありませんでしたが、日本を出国する前に医師からは経過観察だけは怠らないよう言われてきました。

 

そこで、その医師に英語で診断書を書いてもらい、それをアメリカの医師に見せて定期的に検査を受けるよう考えていました。

 

赴任早々、引越しの片付けが一段落したところで、赴任先の総務担当者に相談して、現地の医師を紹介してもらいました。

 

一般にアメリカではどんな重病(救急は除いて)でもいきなり大病院で診察を受けることはできず、必ずファミリードクターと呼ばれる医師(日本で言うとかかりつけの医師となるが、アメリカではそういう医師は幅広い範囲の診察ができるよう特別な訓練と資格が必要になる)の診察を受けることになっています。

 

そして、そのファミリードクターがどんな検査や治療を行うのかを判断し、そのファミリードクターの紹介がないと大病院にある高度な機器での検査は受けることはできない仕組みになっています。

 

原則として、大病院での検査結果はファミリードクターの元に送られて、以降の診療方針や入院の必要性なども判断されることになります。

 

最近は日本でもこの方式に診療方法が推奨され、かかりつけの医師を通さず大病院にいきなり行くとかかりつけの医師の紹介で診察を受けるより高い初診料を払わなければならないように制度が改正されてきています。

 

また、余談ですがアメリカでは個人が経営する多くの医院も基本的に予約が原則であるため、予約時間までは家で待機し、時間になってから医師のところに行けば、ほぼ待ち時間無く診察が受けれます。

 

日本の大病院でよくある長い時間待合室で待たされて、診察は数分などということもなく、この方式はとても合理的な方法だと思いますが、日本では歯科医以外はこの方法があまり普及していないのは残念です。

 

歯科医院だけではなく、多くの病院に予約制を取り入れてほしいですね。

 

だいぶ話が横道にそれてしまいました。

 

お話の続きをさせていただきます。

 

さっそく現地で紹介してもらった医師のところへ行き、日本でのかかりつけの医師に書いてもらった診断書を見せて診察してもらいました。

 

診察の後にそのアメリカ人医師が現在の病状や今後どういう検査をするのかなどを説明してくれたのですが、まだ海外経験の少ない私には医療の専門用語を含んだ英語が十分理解できず、何度聞き直してもやっぱりよく理解できませんでした。

 

そんな私を見かねて、先生が「私の知り合いに英語が堪能な日本人がいるので、次の診察の時に同席してもらって通訳してもらいましょう」ということになった。

 

そのときはその英語の堪能な日本人とは国際結婚をしてここヒューストンに住んでいる方なのかなぐらいにしか思っておらず、それよりも次の診察でやっと息子の心臓病の診察結果やこれからどうすればいいのかがわかるんだという安堵感の方が強かったのです。

 

そして、次回の診察でその英語が堪能な日本人にお会いしたのですが、それは私が予想していた日本人像と違ってものでした。

 

そのお話は次回のお楽しみとして、今回はここまでにしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。