パルミラ遺跡 | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

一ヶ月ほど前の話になるが、2016327日にシリア政府軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から世界遺産に登録されているパルミラ遺跡の奪還に成功したニュースが報道されました。


シリア(正式国名シリア-アラブ共和国)の位置とパルミラ遺跡のシリア国内での位置を示した画像を添付させていただきます。


(世界地図の中のシリア)






シリア国内でのパルミラの位置の画像



20155月に「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がパルミラ遺跡を手中におさめたあとに次々と遺跡の建造物や文化財を破壊している動画を世界中に配信していたのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


歴史上貴重な遺物、建物、文化財が失われていくのを見るたびに心を痛めておられる方も多いと思います。


私もその一人でした。


シリア政府軍がパルミラ遺跡奪還後に公開した映像ではパルミラ遺跡の象徴の一つである列柱道路はほぼ無傷で残っていたことは不幸中の幸いでしたが、やはりいくつかの遺跡は以前に「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が公開した動画の通り復元不可能なほど破壊されていたことは残念でなりません。


列柱道路



実は私はオリエント美術のファンで、オリエント美術が展示されている美術館にも何度か足を運んでいました。


そこで見た展示品の中にはパルミラから出土したものもあり、その造形には深い感銘を受けていました。


しかし、自分たちの考えと相容れないという、自己中心的な理由でパルミラの遺跡やそこに埋蔵されていた文化財が破壊され、葬り去られたことはとても悲しいことです。


また、この遺跡において無抵抗な子供や女性が多く殺害されていたと聞きました。


パルミラ遺跡でこれ以上の破壊と殺戮が繰り返さないよう、そしてシルクロードの薔薇と謳われたかつての美しい町並みの跡に再び多くの人々が訪れることができるようになることを祈りつつ今回の筆を置きたいと思います。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。