三月に出勤のため自宅を出ると街がうっすら雪化粧していました。
今回取り上げる季語は春の雪です。名の通り春の季語になります。
下の画像にある風景を見て、ああもう春が近いのだな-と感じました。
そういえば近畿の春を知らせる東大寺のお水取り(修二会)の本行がもうはじまるのだと思い出しました。
今年はコロナの影響で一般の観覧はできないようですが、行事は滞りなく行われるようです。
私の住む阪神間の平野部は北に幾重もの山々が連なり、よほど強い寒気と季節風が吹かない限り積もるほど雪が降ることはめったにありません。
平野部に降らない代わり、少し北方の山に行くと毎年結構な雪が積もっています。
温暖化の影響で徐々に雪の量は少なくはなってきていますが。
私が住む所より南の福岡、佐賀、長崎で大雪が降ったときも、こちらは風花がちらつく程度ですみます。
阪神間の平野部で雪がしっかり積もるほど降るのは、立春過ぎに南からの温かい湿った空気が吹き込んで、それが日本上空のまだまだ冷たい空気に触れて雪となって降ってくるときです。
例えて言えば南から攻め込んだ南の風がまだ居座っている北の冬将軍にあえなく討ち取られて地上に落ちてくるようなものでしょうか。
春先の雪は各地に、特に農家の方々に雪害をもたらす厄介ものですが、この時期に雪が降ると南からの風はもうすぐそこまでやってきていて、春間近と思ってしまいます。
瀬戸内に雪降るときは春近し空の知らせる便りなのかな
そして春の雪といえばもう一つ思い出すのは私の息子が生まれた時を思い出します。
息子が誕生して数日後、積もるほど雪が降ることなどめったにない瀬戸内側でひさしぶりの大雪となり、除雪した雪が20センチほど道路脇に積まれていました。
そのため細くなった歩道を雪に足をとられながら妻と息子がいる病院へ向かったことが懐かしく思い出されます。
今回は季語についてのうんちくがありませんでしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。