今回はアルジェリアにある天然ガスプラントが襲撃され複数の日本人が人質となった事件についてお話したいと思います。
7年前の2013年に遠いアフリカの国で発生した事件なので、もうお忘れの方が多いと思います。
そこでまず事件の概要についてお話ししたいと思います。
アルジェリアはアフリカ大陸、地中海に面したアフリカ大陸で最も国土の広い国です。
そこで、2013年1月16日に内陸部のイナメナス近くにある天然ガスプラントがイスラム系武装集団の襲撃に遭い、プラント周辺で警護に当たっていたアルジェリア軍の反撃もむなしく、多くの外国人が人質となった事件です。
下の地図を見て頂ければわかると思いますが、かなり内陸に入ったところで、あの広大なサハラ砂漠のほぼ中央部です。
そして、下の画像は日輝が建設した砂漠の真中にあるプラントです。
人質の中にはこのプラントの建設に携わっていた日本企業である日揮㈱の社員が含まれていました。
襲撃後、新たに展開したアルジェリア軍が人質解放を目指して突入し、多くの人質が解放されましたが、残念ながら日揮㈱の日本人社員10名は命を落としました。
ただ、人質を免れた日揮㈱の社員の多くは増援のアルジェリア軍突入まで息を潜めて生き延びることができたのが唯一の救いです。
当時は日本でもよく報道されていたので、ここまでお話すると思い出された方も多いのではないでしょうか。
ここで改めて、犠牲となられた日揮㈱の社員の方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
ここまでのお話で事件の概要はご理解いただけたと思います。
さて、私は日揮㈱の社員でも、この事件で犠牲となられた方々の関係者でもありませんが、事件後の報道が深く記憶に刻み込まれ、いまだにふとこの事件のことを思い出します。
それはこの事件から無事生還された日揮㈱社員の方々が日本で取材を受けた時の回答にあります。
いつもの癖でまた話が長くなりそうなので、今回はこれまでにして、続きは次回にゆずりたい思います。
無常なるサハラ砂漠に散る命残されるのはただ砂ばかりなり
最後までお読みいただきありがとうございました。