たまご屋が伝える「鳥インフルエンザについて」 | たまご研究家ブログ

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昨今騒がれている

「鳥インフルエンザ」

 

鳥インフルエンザ

(Avian Influenza=AI)とは、

A型インフルエンザウイルスが

鳥類に感染して起きる鳥類の感染症で、

ウイルスは水禽類(アヒルなど)を

自然宿主として生存しています。

 

水禽類に対しては、

インフルエンザウイルスの大部分は

腸管に生息して共存を図っており、

宿主に病原体を示すことは

ほとんどありません。

 

 

鶏・うずら・七面鳥等の家禽類に感染すると

非常に高い感染性を有するものや、

急性で致死率が高いものがあり、

高病原性鳥インフルエンザ

低病原性鳥インフルエンザと分類されています。

 

AIウイルス

(農研機構動物衛生研究所画像抜粋)

 

 

 

■細菌とウイルスは何が違うのか?

 

細胞を持っていて、

それを単位として代謝、

増殖できるものを生物と定義しています。

細菌はその条件にあてはまるので

生物と言えます

 

ウイルスの場合はタンパク質の殻と

遺伝子がある核からできているので

生物ではありません

 

このため、

生きるとか死ぬというような

言葉は使えません。

生物でいう

「生きている=活性化」

「死んでいる=不活化」

と言います。

 

ウイルスは生きている細胞に寄生して

増殖する能力を持っています。

 

細胞の場合は、

他の生物に取り付いて細胞を破壊し、

栄養素を取ることで増殖します。

元の生物から見ると

異物なので

その細菌に効果のある抗生物質などを

使うことができますが、

ウイルスの場合は自細胞を

使われてしまうので、

特定の抗生物質を使うことができません。

 

ウイルスに対抗するためには

細胞に寄生する前に

免疫力を使って不活化する必要があります。

 

ウイルスが細胞に入り込むためには、

ウイルスに適した受容体が必要です。

この受容体が生物によって異なるため、

例えば鶏と濃厚接触しない限り

 

鳥のインフルエンザが

人に移ることがありません。

 

 

■鳥インフルエンザにかかった鶏の卵は安全?

 

AIウイルスはアルコールや次亜塩素酸などに弱く

卵の表面を普通に消毒すれば

殻についたウイルスは不活化してしまいます。

卵を大量に使う食品メーカーでは、

卵の中に存在するウイルスが

気になるところですが、

ウイルスは熱に弱く、

通常行われている殺菌で不活化されることが

実験でわかっています。

ウイルスが混入した卵でも、

加工されれば安全だと考えられます。

 

HPAIおよびLPAIウイルスによる

感染が発生した時には、

発生農場および周辺農場に鶏や卵、

糞、機材等の移動制限が指示されますすが、

 

これは、

動物衛生の観点から、

農場間の病気の蔓延を防止するために

実施されるもので、

食べ物としての卵が危険であるからでは

ありません。

 

食品衛生の観点からは

選別包装されて流通する卵は

安全であり、

安心して食べることができます。

 

 

 

鶏卵の安全性に関する

食品安全委員会の考え方

 

我が国の現状においては、

鶏肉や鶏卵を食べることにより、

高病原性鳥インフルエンザが

ヒトに感染する可能性は、

以下の理由からないものと考えています。

 

 

○酸に弱く、胃酸で不活化されると考えられること

 

○ヒトの細胞に入り込むための受容体は、

 鳥のものとは異なること

 

○通常の加熱調理で容易に死滅するので、

 加熱すればさらに安全

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

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