防湿庫の肥やしになってしまったフィルムカメラです。
フィルムカメラは
○ 毎回 フィルムを買わなくてはならない。
○ 毎回 現像に出さなくてはならない。
○ 毎回 プリントに出さなくてはならない。
と お金と手間がかかります。
デジタルであれば
○ 何枚でも 写したり消したりできる。
○ カメラやパソコンやテレビで画像の確認ができる。
○ 自分で トリミングやカラー調整等が出来る。
○ 自分で プリントできる。
と 便利なので、画質も優秀になった今のデジタルに馴れてしまうと
フィルムが億劫になります。
でもやはり、お気に入りだったフィルムカメラ勿体無いです。
ニコンのF2フォトミックAです。露出計もついています。
頑丈で重いですが、手ブレしにくかったです。
ペンタックスのMXです。
当時、世界最小最軽量のマニュアル露出専用機でした。
各種レンズ・接写リング・ストロボ等揃えた機器も、カビが発生しないように
カメラと一緒に防湿庫に入れて、年に数回、作動チェックするだけです。
・・・勿体ない・勿体ない!
そこで思い描いていたのが、フィルム形をしたデジタルセンサーです。
パトローネ(ケース)からフィルムを引き出した形状で
フィルム部分を撮像素子センサーに、
パトローネ部分を記録媒体にといった感じでしょうか。
それをフィルムの替わりにカメラにセットすれば
その場でのモニター確認はできないものの、
撮影後の扱いはデジタルになるといったものが出来ればな-
と思っていたら、 なんとなんと、ありました~!
「35ミリ判一眼レフカメラをデジタルカメラに!」ということで
2001年2月に発表されたアメリカ・Silicon Film Technologies社の「EFS-1」です。
対応カメラは、Canon EOS 1N、Canon EOS A2/5、Nikon F5、Nikon F3、Nikon N90/F90
で、価格は約700ドルでした。
EFS-1は、フィルム・ポート・ボックスのセットで
ポートはフィルムの保護ケース兼パソコンへの接続アダプター、
ボックスはポート内のフィルムのデータを カード等に移すためのアダプターです。
130万画素で24枚の撮影が可能、データをカード等に移せば
何度でも使用できるとの商品でしたが、実際の販売はされなかったようです。
12年経過した現在の技術なら、より鮮明な画質が可能になると思うのですが
同メーカーの特許の問題で他社での開発が出来ないようです。
で、実際に販売されたのはライカのデジタルモジュールRです。
ライカのR8とR9の本体に対応、裏蓋を交換するタイプです。
大きく重いカメラになるようですが、実際に撮影されている方がいらっしゃいます。
ライカR9DMRの日記 http://d.hatena.ne.jp/R9DMR/
デジタルバックはミノルタα7000とα9000用もあり、
中判カメラに装着するための デジタルモジュールもあるようです。
で、ニコンさんには無いのかな?と探してみると
2011年にデジタルバックに関する特許を出願していますが
残念ながら既存のフィルムカメラには適用せず、新規ボディになるようです。
ニコンさ~ん、F2用のデジタルバックも是非作ってくださ~い!
そして、フイルムメーカーさん、
なんとか こんな商品を開発してくださ~い!
よろしくお願い致します。